記者会見 平成18年7月21日

更新日:2020年01月07日

発表内容

  1. 平成18年度八戸市総合防災訓練の実施について
  2. 「八戸市民エネルギー事業化可能性調査」に対する補助決定について
  3. 「八戸臨海工業団地における複数企業連携による省エネルギー対策導入調査」の採択について
  4. (仮称)是川縄文館建設概要について

1.平成18年度八戸市総合防災訓練の実施について

 防災対策の強化の一環として、大規模災害発生を想定した総合防災訓練を、南郷区において実施することになりましたので、お知らせいたします。

 災害が発生した際に迅速な応急対策を行うためには、日頃から災害の発生を想定した訓練を実施し、非常時に備えておくことが重要です。
市では、毎年度、防災関係機関と連携し、大規模災害を想定した総合防災訓練を実施しております。
今年度については、南郷区で災害が発生した場合の防災力を高めるため、8月6日に世増ダムと島守コミュニティセンターを会場に訓練を実施します。

 今回の訓練は、南郷区で初めて実施する大規模訓練であり、本庁舎内に災害対策本部を、南郷区に現地災害対策本部を設置し、防災関係機関との連携のもとに、

  1. 世増ダム付近で発生した山林火災を南郷消防団と青森県・自衛隊のヘリコプターなどが連携して消火する訓練
  2. 世増ダム付近の土砂崩れにより遮断された道路の土砂を除去し、下敷きになった人命を救助する訓練
  3. 応急救護訓練や災害ボランティア受付訓練

など非常時に対応した総合的な訓練を行うものです。

 今回の防災訓練を契機として、さらに関係機関との連携を強化し、災害に強いまちづくりの実現を図って参ります。

2.「八戸市民エネルギー事業化可能性調査」に対する補助決定について

 NEDO技術開発機構に補助申請していた「八戸市民エネルギー事業化可能性調査」が平成18年度7月5日付けで補助決定されました。

 平成15年度から実施している「新エネルギー等地域集中実証研究」に関する地域の知恵、知見、技術及び人材を生かした「八戸市民エネルギー会社構想」の具現化による新エネルギー産業の創出を目的とするものです。

 補助決定額は、47,114,000円であり、事業内容については、新エネルギーを含む電源によりマイクログリッドを構築し、市内の企業に電力・熱供給を行うための事業化可能性調査を実施するものです。

 具体的な調査の内容は、需要家に関する電力・熱需要の調査、電源に関する仕様・配置・運用等の調査、市民エネルギー会社の運営・設備運用に関する法律等の調査を実施するものであり、調査期限である平成19年2月末日までに結果をまとめることとしております。

3.八戸臨海工業団地における複数企業連携による省エネルギー対策導入調査」の採択について

 NEDO技術開発機構が実施する「省エネルギー対策導入調査事業」に提案していた「八戸臨海工業団地における複数企業連携による省エネルギー対策導入調査」が平成18年6月21日付けで採択されました。

 調査費は、13,779,000円であり、事業内容については、八戸臨海工業団地に立地する太平洋金属株式会社、東北東京鐵鋼株式会社、八戸精錬株式会社、八戸セメント株式会社、三菱製紙株式会社が企業の枠組みを越えて、エネルギー融通を行うことにより、更なる省エネルギー化を実現するための調査を実施するものです。

 事業受託者は、代表提案者である株式会社日本総合研究所と共同提案者である八戸市、青森県、太平洋金属株式会社、東北東京鐵鋼株式会社、八戸精錬株式会社、八戸セメント株式会社、三菱製紙株式会社であり、8者が連携しながら、調査業務を行うこととしております。

 具体的な調査の内容は、エネルギー融通を行うための事業計画の検討、設備の再構築・未利用排熱の回収及び他工場への供給・バイオマス等のガス化燃料の導入に関する環境性及び経済性の評価を実施するものであり、調査期限である平成19年3月末日までに結果をまとめることとしております。

4.(仮称)是川縄文館建設概要について

 (仮称)是川縄文館の建設概要が固まりましたのでお知らせいたします。

 是川縄文館は、市民や来館者が地域文化の魅力を再発見し、誇りや愛着が感じられる郷土作りに寄与するために建設するもので、市内全域の埋蔵文化財の発掘調査、出土品の整理、収蔵等も行う埋蔵文化財センターの役割も担うものです。

 建設地は、八戸市大字是川字横山地内他であり、敷地面積は、約13,000平方メートル、建物の延床面積は約4,500平方メートルを考えており、根城の八戸市博物館よりひと回り大きい建物となります。
工事費は、建物本体工事費約21億円、うち展示工事費約3億円を予定しております。
事業実施スケジュールといたしましては、平成18年度、平成19年度に展示、建築の設計を行い、平成20年度~平成22年度に造成と建設工事、そして平成23年度の開館を目指します。

 今年度の建設関係事務としては、展示の基本設計を指名型プロポーザル方式、建築基本設計を簡易公募型プロポーザル方式で行います。順調に事務が進んだ場合、建築基本設計プロポーザルについては、8月上旬~中旬に広告を行う予定です。

 八戸市には、数多くの縄文時代の遺跡があり、なかでも是川中居遺跡は縄文時代晩期の亀ヶ岡文化を代表する遺跡として、全国にその名が知られて参りました。赤漆塗りの土器、櫛、耳飾などの優れた出土品は、海外に向けても紹介されており、平成16年度、平成17年度にはドイツ連邦共和国の展覧会に貸し出されております。
また、是川中居遺跡の直前の時代に位置する風張遺跡からは、合唱する土偶が出土し、全国的にも注目を集めてきました。

 (仮称)是川縄文館では、八戸市が発掘調査を行った是川遺跡出土品、風張遺跡重要文化財指定品等を展示することにしており、漆や木製遺物などを通して、来館者に縄文の工芸技術の高さや植物の幅広い利用を伝えて参ります。
(仮称)是川縄文館は、市町村規模の縄文博物館としては、内容、規模とも我が国屈指のものであり、また、亀ヶ岡文化を中心とした本格的な博物館としては全国で初めての例となることから、文化面での情報発信はもとより、観光面においても新たな八戸市の拠点施設として大きな役割を果たすものと考えております。

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