【八戸特派大使通信】第32回 山田 武弘
山田 武弘(やまだ たけひろ)/読売新聞大阪本社社友、近畿青森県人会副会長
昭和19年東京都生まれ。20年六戸町に疎開。八戸高校を経て、42年慶応大学法学部政治学科卒、読売新聞大阪本社入社。社会部記者、地方部デスク、奈良支局長から総務局労務厚生部長、総務局次長、労務担当補佐を歴任。平成15年大阪読売健康保険組合に転じて常務理事、17年株式会社読売情報開発大阪常務取締役。現在、奈良県生駒市在住。
関西の山歩きグループ「八高山の会」は、毎年8月末、十数人で青森など北東北へ遠征登山するのが恒例になっている。今年は秋田駒ケ岳と名久井岳に登った。2泊3日の日程で、2日目は八戸に宿泊、八戸の知人らを交えて懇親会。翌朝は、陸奥湊の市場で新鮮な海の幸を味わい、空路、大阪へ戻るというスケジュールだ。
会の名前に「八高」と付くのは、母体が八戸高校同窓会京阪神支部であるから。山に登る楽しみはもちろんだが、懇親会では八高の校長、同窓会長ら多くの方が温かく迎えてくれる。昨年、今年は懇親会の前に八戸小唄の踊りを練習した。
3年前、陸奥湊で海の幸をつまんでいる時、地酒を飲みたいと駅前の観光案内所を訪ね、連絡を受けた酒蔵の社長夫人がわざわざ1本運んでくださった。全員、「さすが八戸」と、行き届いた親切さに感激した。 地元商店街が案内所を自主運営し「観光客の要望にはすべて応える」方針と聞いた。 土産の買い物をするうち、いさばのかっちゃにも顔なじみができた。
「富士山に登りたい」という声があがり、支部の山歩きがスタートしたのは平成11年。同年8月、15人が富士山に登頂した後も山歩きを続け、支部会員以外にも友人・ 知人が加わり、平成14年、独立して現在の会の名前にした。
青森周辺への遠征は平成12年の八甲田山に始まり、以来、岩木山、白神岳、南八甲田・櫛ヶ峰、岩手山、早池峰山、今年の秋田駒ケ岳など計8回に及んでいる。
現在、会員は28人で八戸出身は 11人。今回も参加者15人のうち八戸出身6人。関西出身の会員も何度もの遠征で八戸ファンになり、「地図なしでも歩ける」という人もいる。種差海岸、蕪島、是川遺跡、史跡根城の広場など名所も訪れた。
魚は新鮮、名所旧跡も多い。だが関西出身を含め会員が毎年訪れるのは、人の温かさ、親切さに”ふるさと”を感じるからではないだろうか。来年は三社大祭の時期に訪れできれば祭りに参加したい、という要望も出ている。
(「広報はちのへ」平成19年 12月号掲載記事)
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更新日:2020年01月07日