【八戸特派大使通信】第10回 対馬 ルリ子
対馬 ルリ子(つしま るりこ)/ ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック 院長
昭和33年弘前市生まれ。昭和51年八戸高校卒。昭和59年弘前大学医学部卒。
産婦人科医・医学博士。東京大学医学部産婦人科学教室入局、都立墨東病院周産期センター産婦人科医長。平成14年にウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックを開院。
わたしの好きな八戸の魅力
東京の銀座一丁目で、女性のための総合クリニックをやっている。スタッフは女性ばかり50人以上で、休憩室は毎日食べ物の話題ばかりである。だから、「八戸のいいところって何だと思う?」と聞いてみたら、異口同音に「おいしいものがいっぱいある!」だった。
本当にその通り。東京のデパートや高級スーパーで何万円もかけて買う食べ物はさすがにおいしい。でも、私がダンボール箱でどっさり故郷から送る、たらこ、筋子、いかのくんせい、魚、缶詰、お菓子、ジュース類は、いずれも昼ごはんのおかずやおやつ、つまみに大好評である。仕事が終わって一段落してから、ソフトいかをかじりつつ、ビールやワインでおしゃべりも楽しみのひとつ(銀座のキャリアウーマンにしては渋いでしょ?)。
でも、私がひそかに自慢する八戸の魅力は、実はもうひとつある。それは、ヒトの魅力だ。最近は、八戸市東京事務所長の風張知子さんや八高時代の友人が、クリニックを訪ねてきてくれることも多くなり、飲みにいったり、同郷の人を紹介されたり、頻繁に情報交換もするようになった。今や私にとって八戸の人たちは、本当によい「人的資源=ヒューマンリソース」である。そもそも、みな陽気で前向きで、おおらかで、気持ちのよい人たちばかりだ。へんな遠慮も無用、まっすぐつきあえるところがとてもよい。
だから、本当の八戸の魅力は、人の気性だと私は思う。海に向かって開かれ、青森県の玄関口となり、周辺の市町村や県全体の牽引役としてリーダーシップをとれる、そういう進取の気性が八戸人にはある。中央官庁から青森県に3年間派遣された方(女性)も、先日飲んだときに「八戸の人がもっともつきあいやすかった。青森では、新しいことは八戸から始まる。」と言っていた。私は鼻高々である。
女性のための総合医療、特に健康啓発や疾患予防、心身のヘルスケアも、八戸から広がっていくと思う。女性が家庭や地域で元気になれば、その親も子も、パートナーも健康になる。八戸で新しい女性医療センターを立ち上げるときには、ぜひ協力したいものだと考えている。
(「広報はちのへ」平成18年 2月号掲載記事)
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更新日:2020年01月07日