【八戸特派大使通信】第48回 三浦 義正

更新日:2020年01月07日

三浦 義正(みうら よしまさ)/ 信州大学理事副学長

三浦 義正さんの写真

昭和19年五戸町生まれ。八戸高校卒。東北大学大学院博士課程修了(工学博士) 株式会社富士通研究所研究 室長、研究部長を経て富士通株式会社技 師長。

信州大学工学部教授を経て平成21年10月より現職。専門は情報ストレージ技術。

IEEE Fellow、日本磁気学会賞などを受賞。

地の縁人の縁

私は、五戸町の農家の三男で、子供の頃から技術者になれと言われましたし自分でもそう思って育ちました。八戸高校を卒業後、何の迷いもなく東北大学工学部に進学しましたが、大学では理論物理を研究し、その分野で博士号を頂きました。しかし、元々の願望であったものづくり技術者になりたくて富士通に入社することにしました。 このとき、西澤潤一先生に推薦状を書いて頂いた記憶があります。

企業技術者として技術の進化とビジネス環境の変遷(急成長する企業の姿から急速 に競争力が低下した大企業の段階まで、大きな変化を体験した30年でした。)を経験し、縁あって信州大学の教師に採用して頂き、昨年10月より大学経営の一翼を担わせて頂いています。

いま地域からのイノベーション創出が叫ばれています。たまにしか八戸を訪問できませんが、八戸の方々による様々なイベントやブランド化の取り組みがマスコミ等に取り上げられる機会が増えたことを嬉しく思っている昨今です。私も立場上「産学官連携」による信州各地域の活性化プログラムに関与する機会が多いのですが、地域や テーマは異なっても結局は地域の方々の熱意こそが一番大事だと思っています。益々のご活躍を祈念致します。

私が信州大学で仕事ができるのも学生時代からの友人達が声をかけてくれたことによります。これまでの60余年を振り返ってみても、友人や先輩が様々なきっかけを作ってくれたことを思い起こします。また、信州は八戸とは縁の少ない地域と思っておりましたが、信州大学に「モバイル制御講座」 を寄付して下さった多摩川精機株式会社様を始め、 セイコーエプソン株式会社様等、日頃から八戸とは係わりの深い方々に産学連携でお世話になっております。

昨年、著名な教授が記念講演のため長野にお呼びした講師が、高校の同級生、八戸で活躍中の野田昭夫君でした。本学の同僚である渡邉裕理事とは、共通の友人として小学校から高校まで一緒だった中嶋士元也君がいることも奇縁の一つです。

八戸との縁を一層大切にしなければと思うこの頃です。

(「広報はちのへ」平成22年 4月号掲載記事)

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