【八戸特派大使通信】第79回 島守 正典
島守 正典(しまもり まさすけ)/元株式会社八戸テレビ放送代表取締役社長
八戸市出身。鮫中から東京へ。早稲田大学政経学部卒。昭和36年古河電工入社。
国内営業を経て海外プロジェクト( 東南ア、中近東)に従事(昭和50年~昭和60年)。
帰国して本社勤務後、平成7年八戸に工場立地(旧東北古河電工)、地域活性化に尽力。その後、八戸商工会議所副会頭、八戸港貿易センター勤務。
平成18年八戸テレビ放送代表取締役社長就任。昨年退任。
現在は神奈川県茅ヶ崎在住。76才
八戸の未来に期待
学生時代に郷里を離れてから40数年、国内・国外と仕事に追い回され、縁あって人生の後半を八戸で過ごしたことを嬉しく思っています。昨年夏に現役を退き、今は神奈川県で余生をエンジョイしています。 外での経験を踏まえ、八戸に寄せる思いを述べさせていただきます。
(1)平成3年、八戸の工場建設で、地元採用の従業員を親会社で研修させた時の話。
以前、私の部下だった親会社の工場長曰く。「八戸の人間はコツコツと働くが、本当は何を考えているのか意見を言わない、どうしたことか」と。それを聞き私は彼に八戸の土産=南部せんべいとするめを送り、「噛めば噛むほど味が出てくる」と言いました。
果してその後彼らは社内の技能コンテストで見事に優勝、私を喜ばせました。南部人の気質を見事に見せてくれました。やませの気候に耐えて頑張り抜く根気。八戸人が誇れる気質です。
(2)八戸地域の地理的ポテンシャル。産業経済・政治の首都圏集中や、高齢化・人口減少で地方の衰退が危惧されますが、八戸はその中で北東北の拠点都市として存続しうる可能性を持っています。気候(雪が少ない)風土(南部の気質)インフラ(港湾、学校)はもとより三陸復興国立公園の起点として観光分野でも今後が期待されます。
(3)八戸地域がもつ潜在的メリットを市民の皆さんが再確認すべきと思います。
これによって八戸の未来の展望が開けます。
やませで培われた頑張りの精神と、外部の人を受け入れる開放性を活いかしながら、これからの八戸の未来に期待しています。
八戸大使として、中央の関係する方々に大いに働きかけることを、余生の生き甲斐にお手伝いさせて頂きます。
(「広報はちのへ」平成27年7月号掲載記事)
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更新日:2020年01月07日