【八戸特派大使通信】第80回 メラニー・ブロック

更新日:2020年01月07日

メラニー・ブロック/在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所会頭

メラニー・ブロックさんの写真

オーストラリア、アルバニー市出身。西オーストラリア大学学士課程、クイーンズランド大学修士課程修了。

国連通訳レベルの日本語能力を有し、国際的なビジネスリーダーとして、長年にわたり、アジア太平洋地区および豪日二か国レベルにおける民間・政府機関でさまざまな指導的な役職を務める。

また、豪日交流基金やAJBCC(豪日経済委員会)の要職を担うなど、豪日関係の発展に尽力し、日本の政治・経済界からの信望も厚い。

日本の古里 「八戸」

八戸との出会いは昭和57年で、大昔のような感じがしますが、ある意味では昨日のような感じでもあります。

青森県八戸市と縁ができたのは八戸南ロータリークラブのお陰でした。一年間ホームステイで多くの人にお世話になり、毎日通っていた(当時)白菊学園高等学校で日本語を勉強し、たくさんの日本の文化や習慣(いけばな、琴、茶道など)を経験することができました。また、今でもサポートしてくださる友人ができました。一年終えたときは大泣きをして、「オーストラリアに帰国したくない」と言った覚えがあります。

最初に八戸に行ったときは全然日本語ができませんでしたが、帰国の際はしっかりとした南部弁を身につけてパース市に戻り、西オーストラリア大学で日本語学科に入学しました。そこで自己紹介をしただけで、日本語の教授が首をかしげることとなりました。「どこでその日本語を勉強したのかしら」と不思議がっていました。「日本語を使って仕事したいなら今の方言をなくさなくてはいけません」と注意されました。そこで頑張ってNHKのことばを使えるようになりました!

八戸では一年しか生活する経験がありませんでしたが、自分にとって、日本の古里のような場所です。

八戸に行って、とってもラッキーな気がします。日本の地方を知るということは日本を知ることだと確信しています。東京に住む私にとって、八戸は心に残っている大事なコンパス。職場、お客さんと飲んでいるとき、安倍総理にお会いしたとき、どこで日本語を勉強したのかと聞かれるときは必ず『八戸』だと誇りに思って言うのです。

初孫が生まれたばかりですが、なるべく早くひいおばあちゃんやホームステイ先の親戚に会わせるために八戸に連れて帰るつもりです。その時には彼に少しでも、大切に残すべき、立派な方言をいっぱい教えてもらいたいと思いますので、どうか皆様にお願いします。

  (「広報はちのへ」平成27年10月号掲載記事)

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