【八戸特派大使通信】第82回 鈴木 秀樹
鈴木 秀樹(すずき ひでき)/株式会社鹿島アントラーズFC取締役事業部長
昭和35年八戸市桔梗野生まれ。
自衛隊少年工科学校を経て富士学校戦車教導団へ。
その後日本代表候補合宿へ召集され、日本リーグ2部の住友金属へ加入。
現アントラーズの創設に携わり、一貫して事業部門を歩む。
平成14年ワールドカップはカシマ会場責任者を務めた。
現在Jリーグマーケティング委員、筑波大学客員教授、茨城県サッカー協会副会長を兼務。
八戸の街は海の幸に恵まれ、いつ帰っても明るく、活気があります。出張で初めて八戸に行ったという人は、「いいところだった。にぎやかでびっくりした」と口をそろえて言います。一度行くと、もう一度行きたいという人が圧倒的に多いです。
私が八戸で過ごしたのは、中学を卒業するまででしたが、楽しかったことばかりが思い出されます。50歳を過ぎたころから、関東に出て来ている同級生とも頻繁に交流するようになりました。昔の仲間と懐かしい話で盛り上がるのは楽しいものです。
また、八戸の両親から送られてくる故郷の味は、常に我が家の冷蔵庫にドンと鎮座していて、今では巣立ってしまった子供たちも心情的に八戸はいつも近くに存在していると思います。
プロサッカークラブの経営に携わるという仕事柄、全国ほとんどの地方都市へ出掛けますが、比較するのはいつも八戸と鹿嶋です。アントラーズが拠点を置く鹿嶋市の人口は6万5000人程度ですから、八戸の24万人には及びません。
今回、ヴァンラーレ八戸がJ3加入を目指して活動を始めましたが、25年前にアントラーズが創設された時と比べると、非常に恵まれた環境でスタートできると思います。Jリーグのシステムが整い、加盟までの道筋がはっきりと見えているはずです。スタジアムの建設も決まっているので、後はマーケティングだけです。八戸のマーケットの規模を考えたら、大いに期待できるのではないでしょうか。
八戸より小さな街でサッカークラブを立ち上げ25年が経ちました。これから75年後の創設100年目に存在するクラブのイメージを描くのが私のこれからの仕事です。まずは、人づくり。そして、小さなマーケットであるハンデを補うための事業展開に取り組んでいます。
アントラーズでは、チームの中心として青森県出身の柴崎選手が活躍していますし、多くの東北出身選手が在籍しています。私も微力ながら故郷の力になれればと思います。是非カシマスタジアムへお越しください。
(「広報はちのへ」平成28年4月号掲載記事)
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更新日:2020年01月07日