八戸大使ふるさとセミナー（西村直剛氏） @ 青森県立八戸水産高等学校／八戸市

西村直剛氏 /株式会社ごっつり代表取締役

令和4年11月17日（木曜日）13時30分～15時

青森県立八戸水産高等学校（会場：体育館）

「水産業と飲食店」

八戸水産高等学校では、水産業と飲食業や企業経営の関係を学ぶため、東京都内で「八戸前沖さば」をはじめ、県内の食材を多く扱う飲食店を経営する西村直剛氏（株式会社ごっつり代表取締役）を迎えてセミナーを開催しました。

西村氏は、トレードマークである赤のねじり鉢巻きに八戸前沖さばTシャツを身にまとい、登場しました。

今では、東京都内で5店舗の飲食店を経営する敏腕社長ですが、幼少期から幾多たる辛い経験をしてきました。周りと比べて多くの辛い経験をしてきたからこそ、誰にも負けないという自信がついたそうです。

そんな西村氏は飲食店経営以外にも、八戸市内への企業誘致、2015年の大相撲夏場所八戸巡業の誘致を行うなど、故郷・青森のために幅広い分野でご活動されています。

実際にお店で使われている経理データを用いながら、飲食店の経営実態を説明。

西村氏のお店は、首都圏で唯一「八戸前沖さば県外PRショップ」に認定されており、1年で取り扱う八戸前沖さばの量はなんと15トンに達します。ここでしか学ぶことができない経営の極意もご教授いただきました。

料理は船の上から始まっているといわれるように、西村氏のような魚をメインに扱うお店にとって、水産業と飲食店は一心同体です。

魚の漁獲量が減少し、昔のように大量に獲ることが難しくなってきているこの時代、生き残っていくためには「付加価値」をつけることが大切で、獲った段階で手間をかけて丁寧に扱うかによって、どれだけおいしい料理になるかが決まってきます。

漁業の世界を描くドラマ「ファーストペンギン」の元となった実際の映像を鑑賞し、水産高校の皆さんにとって、このことは心に深く響いたのではないでしょうか。

西村様、御講演ありがとうございました。