世界エイズデー関連イベント~HIV(エイズ)特例検査とパネル展の開催について~
世界エイズデーにあわせて、日曜日の特例検査や普及啓発コーナーの設置、ライトアップキャンペーンを実施します!
12月1日は「世界エイズデー」"World AIDS Day"
WHO(世界保健機関)は、1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止と、患者や感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を「世界エイズデー」と定めました。
今年のキャンペーンテーマは「このまちで暮らしている。私もあなたも。12月1日は世界エイズデー」です。この機会に、HIV/エイズについて考えてみませんか?
知ってる!? HIVとエイズの違い
HIVとは
- HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染し、からだを病気から守っている免疫力を低下させていきます。
- HIVに感染して2~4週間後に発熱、リンパ節の腫れ、頭痛など、風邪に似た症状が出る場合がありますが、ほとんどの人には症状がありません。
- 感染後2~8週間で血液中にHIV抗体ができますが、自覚症状のないまま数年間の潜伏期間(無症候期間)に入ります。
- 症状が出なくても、HIVはHIV感染者の血液・精液などに含まれていますから、これらが直接からだの中に入れば感染する可能性があります。
エイズ(AIDS)とは
- エイズ(後天性免疫不全症候群)は、HIVに感染することによっておこる病気です。
- HIVに感染し免疫力が低下すると、本来なら自分の力で抑えることのできる病気を発症するようになってしまいます。
- 抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、代表的な23の疾患を発症するとエイズ発症と診断されます。
HIV/エイズに関する取組は、今、大きな転換期を迎えています
治療法の進歩
治療法の進歩によりHIV陽性者の予後が改善された結果、HIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。
治療を継続することで他の人への感染リスクも大きく低下します
治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。
HIV陽性者の生活は大きく変わりました
治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、HIV感染の予防にもその進歩に支えられた様々な選択肢が用意されるようになりました。
検査と治療に関する知識をUPDATE(更新)
しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、HIV/エイズについては、原因不明で有効な治療法が無く死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また、差別や偏見を招く要因の一つになっているとも言われています。
みんなが、HIV検査や治療に関する知識をUPDATE(更新)して、進歩するエイズ治療の現在と、HIV検査の重要性(HIV感染を早期に知る方法は、検査だけであること)を認識していくことが大切です。
また、HIV/エイズについて、自分の「となり」にある身近なものとして語り合い、検査・治療・支援という具体的な行動につなげていくことが重要です。
12月4日(日曜日)に特例検査を実施します!
八戸市保健所では、以下のとおり特設日を設定し、HIV即日検査及び性感染症の検査を実施します。
日程
令和4年12月4日(日曜日) 9時~16時
- (注意1)予約制 30分間隔(最大10名まで)
- (注意2)定員に達した時点で予約を締め切りますのでご了承ください。
対象者
HIV検査を希望する人
(注意)正確な検査結果を得るため、感染したと思いあたる日から3か月以上経過してからお受けください。
場所
保健所診療所(八戸市田向三丁目6番1号 八戸市総合保健センター1階)
検査費用等
無料・匿名
検査方法
- 採血によるHIV即日検査
- 検査結果は、採血後20分程でお知らせします。
- 希望により、HIV検査とあわせて性感染症検査(性器クラミジア、梅毒)も無料で受けられます。ただし、検査結果は、2週間後に来所していただき、お知らせします。
(注意)平日のエイズ相談・HIV検査についての詳細は、「エイズ相談・HIV検査」をご覧ください 。
予約方法
【HIV(エイズ)検査予約電話】0178-38-0718
- 希望する方は、12月2日(金曜日)17時までに電話予約をしてください(イニシャルで予約できます)。
- 予約は、検査を受ける方本人に限ります(事情がある場合は除く)。
- キャンセル時は、必ずご連絡をお願いします。
その他 注意事項
HIV即日検査では、100人に1人(1%)位の人が感染しているかどうかわからないことがあります(判定保留)。その場合には、確認検査が必要となりますので、2週間後に再度来所していただくことになります。
普及啓発コーナーのお知らせ
普及啓発コーナーをオープンします。市総合保健センターにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
展示会場・展示期間
市総合保健センター1階(健康プロムナード、メインロビー)
令和4年11月17日(木曜日)~ 12月15日(木曜日)
展示内容等
- ポスター展示(HIV感染、性感染症予防の普及啓発)
- デジタルサイネージ表示
- リーフレット配布
- レッドリボンツリー設置
- のぼり設置

レッドリボン「赤色」ライトアップキャンペーン
市総合保健センター正面をレッドリボンの象徴色である「赤色」でライトアップします。
実施会場・実施期間
市総合保健センター正面 日没後
令和4年12月1日(木曜日)~ 12月15日(木曜日)
理解と支援の象徴 「レッドリボン」とは

- 「レッドリボン(赤いリボン)」は、古くからヨーロッパに伝承される風習のひとつで、もともと病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。
- この「レッドリボン」がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1990年ごろのことです。
- このころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティストたちにもHIV感染がひろがり、エイズで死亡する人々が増えていきました。
- そうした仲間たちに対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、「赤いリボン」をシンボルにした運動が始まりました。
- この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。
- レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、HIVと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。
この記事に関するお問い合わせ先
健康部 保健予防課 感染症対策グループ
〒031-0011 青森県八戸市田向三丁目6番1号 3階
電話:0178-38-0716 ファックス:0178-38-0736
更新日:2022年10月18日