令和3年仕事始めの式(令和3年1月)

日時：令和3年1月4日（月曜日）午前9時45分

場所：市庁本館3階庁議室

皆さんあけましておめでとうございます。ゆっくり休まれて新たな気持ちで新年を迎えられたことと思います。

ただ年末からの大雪で担当部の職員においては大変苦労されたと思いますが、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

また、報道等でもご案内のように新型コロナウイルス陽性者でありますが、ほぼ毎日のように当市でも確認がされてきました。現場で対応にあたっておられる市民病院の職員の皆さん、そしてまた保健所はじめ対応にあたった担当の皆さんには、年末年始を返上してということであったと思いますけれども、大変敬意と感謝を申し上げたいと思います。

昨年を振り返ると本当にコロナに始まりコロナに終わったような一年でしたが、当市にとりましてはいろんな前向きな出来事もあったと思います。総合保健センターがスタートしたことであるとか、あるいは8baseが順調に滑り出したことなどいろいろあったと思っております。

一つ残念なのは10月に予定していた全国都市問題会議が中止になったということで、これは全国から市長さんだけでも500人、議員の皆さんや行政職員も含めると2,000人の大きな会議で、全国で持ち回りで行われており、八戸市の街づくりを全国に知っていただく本当にまたとない機会だったわけですが、中止になったのは非常に残念だと思っています。なんとか近々に、また八戸で開催していただくよう要望しているところです。

明けた今年一年でありますが、なんといっても東日本大震災から10年という大きな節目を迎えることだと思っています。我々が10年間でこれまで取り組んできた復興計画が終わりを迎えるということになります。復旧期、再生期、創造的復興にということで取り組んできました。国、県をはじめいろんな方からの支援を得ながら、被災した街の中では災害に強い街づくりという面で、それなりに効果をあげた期間だったのではないかと思います。いろいろな形でご支援いただいた皆様に感謝申し上げますと共に、それぞれ現場で努力された職員の皆様にも本当に感謝を申し上げたいと思っています。

三陸沿岸の道路、我々からしてみるとまずは八戸・久慈自動車道ですけれども、いよいよ今年スタートし、全線開通ということになります。大きな経済効果ばかりでなくいろんな形で当地域の復興、そして活性化に力を与える出来事になると期待をしているところです。

また、今年は是川遺跡を含む北海道・北東北の縄文遺跡群が、いよいよユネスコの世界遺産審査委員会に諮られるということになります。ぜひ皆様と共に世界遺産を祝う、そういう時が来ることを待ちたいと思っています。

それから新美術館もいよいよ、時期は確定しておりませんが、今年中にオープンできる見込みになりました。建物は完成ということで外構の整備にあたるということになりますが、30年という旧美術館の歴史、本当にそれはそれで改めて振り返ると青森県内で最初の博物館法に基づく美術館としてスタートしたという歴史があります。建物自体はいささか制約のある建物でありましたが、そこで行われてきた様々な活動は、本当に素晴らしいものがあったと思っており、それをまた振り返りながら新しい美術館に繋いでいければと思っています。

いろんな形で新美術館は注目されています。我々はこれまでいろんなアートに関わる活動、アートな街づくりということで進めてきました。それをその30年の歴史と繋げて第四世代という言い方をしておりますけれども、そういう美術館になるように市民参加型の新たな形態の美術館を目指して取り組んでいければと思っております。

新型コロナウイルスについては、これまで本当に皆さんのスピード感を持った対応で様々な対策に取り組んできました。基本的には国の方針、国の方向性に基づいて進めていくことに限ると、その点に一自治体としては基本を置いて進めていきたいと思っています。終息の見通しや、ワクチンがどうかというようなことについて、まだ今の段階でははっきりと見えていないわけでありますが、今のコロナウイルスの実態について、特に日本における状況についてかなりわかってきている部分があります。そういったことに基づいて政府において適切な判断と方向性を示していただく、これに尽きるのかなと思っています。

ゼロリスクだけでいくのはなかなか難しい、社会経済活動を維持しながら進めていく、そういった国の方針を見極めながら我々も市民の安全安心のために今後取り組んでいきたいと思っておりますので、改めて年を新たにしたなかで、その点にも十分心を配って対応していただければと思っております。

市民の皆さんにとって今年が明るく希望に満ちた年になるよう、我々も一生懸命頑張りたいと思います。

以上で新年、年頭にあたっての挨拶とさせていただきます。