記者会見 令和3年1月4日

更新日:2021年01月14日

発表内容

日時:令和3年1月4日 月曜日14時~14時15分

場所:八戸市庁別館2階会議室C

案件:なし

【質疑】

  1. 新年の抱負について
  2. 新型コロナウイルス感染症について
  3. 東日本大震災からの復興について

【質疑内容】

1.新年の抱負について

Q.記者

新年ということで、今年は美術館開館等が予定されているかと思うんですけれども、今年の抱負、目玉事業など、そういうところをお聞かせいただけますでしょうか。

A.市長

あけましておめでとうございます。八戸市民の皆様には、昨年末の大雪の対応ということで大変ご不便をおかけしたことをまずはお詫び申し上げたいと思います。降雪当初から対応に当たってまいりましたけれども、急激な雪の降り方ということで手が行き届かず、現在まで対応しているところであります。早急に融雪剤等の配布を含めて回復に努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
また新型コロナウイルスにつきましては、昨年はまさにその対応に追われた1年だったと思います。3月の陽性者の確認以来、現在80例目という状況にあります。クラスターの発生等もありましたけれども、現状では急速な拡大という状況には市内はないと判断をしております。現場で対応に当たった皆様、あるいは高齢者福祉施設等で日々対応に当たっておられる皆様に心から敬意と感謝を申し上げたいと思いますし、日ごろから感染予防にご尽力いただいている、また冷静な対応をしていただいている市民の皆様にも改めて感謝を申し上げたいと思います。今後とも感染予防に全力で取り組むとともに、国には経済的なものも含めて大きな影響を受けていることに対しての速やかな支援等についての要求を届けていきたいと考えております。
今年を展望すると1つ大きなのは、やはり東日本大震災から10年が経った節目の年になったということであります。平成23年3月11日に発災したわけですけれども、その年に10年間の復興計画というのを立てまして、復旧期、再生期、そして創造期ということでこれまで取り組んできましたが、大きな被害を受けた八戸市でありますけれども、本当に市民の皆様をはじめ関係者の方々の努力によってかなりのところまで復旧し、災害に強い街づくりをかなり進めることができたと思っておりまして、その節目の年にあたって改めて、ご協力いただいた皆様、そして頑張っていただいた被災者をはじめ、市民の皆様に心から敬意と感謝と申し上げたいと思います。今年は東日本大震災からの復興を象徴する意味で八戸久慈自動車道あるいは三陸沿岸道路が全線開通する年になります。震災前からですけれども、海岸部を繋ぐ自動車専用道路の建設を三陸沿岸の地域の皆様と一体となって要望してきましたが、それがついに実現するということで大きな年になったと思っています。経済的なものだけではなく様々な面で地域の活性化に大きな役割を果たしていくものだと期待をしているところであります。
またこれは八戸だけではないんですけれども、八戸の是川遺跡を含む北海道・北東北の縄文遺跡群がユネスコの世界遺産に登録されることが期待されます。イコモスの昨年の調査の反応も良かったと担当部署からは報告を受けておりまして、今年世界遺産に登録がなれば非常に嬉しいことになると思っています。
今お話にありました美術館建設も順調に進みました。外構を含めて今年の秋頃には何とかオープンできないかということで今準備を進めているところであります。これまでにない形の美術館を目指して様々な構想を進めてきました。日比野克彦さんが運営検討委員会の座長をやっておられますけれども、そこで新たな美術館のあり方、どのような運営にするかいろいろ揉んでいただいて、ある程度形が見えてきたと思っております。第4世代の美術館という言い方もしておられるようであります。その大きな特徴としては、これまでは美術品を鑑賞し、そしてまたそこから学んでいくというようなことが美術館のあり方、存在の大きな意義であったんですけれども、まさに作品を作る過程からその美術館がある土地の人々が参加をしながらその体験をしていくというような新しい構想が打ち出されてきておりまして、それを踏まえた形の新しいスタイルの美術館として情報発信ができるのではないかと期待をしております。いずれまた館長をはじめ、新体制について発表できる時が来ると思いますけれども、そういった機会に明確に新美術館のあり方というのをご報告できればと思っております。そういう意味で、八戸のアートのまちづくりを進めてきた1つの大きな転換点になると思っており、八戸市の新たな歴史が始まる1年になればと思っているところです。

 

2.新型コロナウイルス感染症について

Q.記者

午前中に菅総理が表明された緊急事態宣言の週内発令について検討に入るというネット会見が行われました。これへの受け止めを市長からお伺いしたいと思います。

A.市長

関東4都県を対象にということであります。感染者の急速な拡大を踏まえ、4都県からの要請を受けて政府の方向性が今日打ち出されたと受け止めております。全国的な状況から見ますとやはり政府として何らかの対応をしなければならないということでの今日の総理の会見が行われたと受け止めております。ただ、宣言を発出してその宣言によってどういう要請がなされるか、そしてそれによって効果がどういう形になってくるかというのについては、我々としても引き続き注視していきたいと思っております。今後それを受けて我々がどういう対応をすべきかということについては、まだ具体的な我々としての取り組みについて検討はしてございませんけれども、十分政府の対応の内容を見極めて、また政府として出される方針を受けて我々も今後検討していかなければならないだろうと思っています。

 

Q.記者

午前中に知事から対象区域との往来について、県民に対して一定の制限を要請することも考えていくというようなお話もあったようですけれども。

A.市長

はい、伺っていました。県として出される方針には我々としてもすべてしっかりと従って、県と一体となってこれまでも歩調を合わせ進めてまいりましたので、同様の対応をしていきたいと思っています。

 

Q.記者

菅総理はGOTOトラベルの停止についても言及されておったんですが、先ほど市長からも年頭のごあいさつの中でもちょっとありましたけれども、国への要望というんですか、この影響というのも非常に大きいと思われるんですが、改めて受け止めと今後どのようにしていきたいとお考えでしたでしょうか。

A.市長

緊急事態宣言の中でどのような要請がなされるのか、4都県だけじゃなくて4都県に出された影響が間接的に地域、地方にも及ぶことが想定されます。現実にそうなっています。そうした時に発令された地域だけへの補償といいますか支援がなされるのではなく、全国の状況もしっかり踏まえていただいて影響が及ぶということが分かれば、全国的な対応も是非お願いしたいと思っております。

Q.記者

国に対する要望という部分では。

A.市長

少し個人的な意見になるかもしれませんけれども、やはり政府として打ち出す対策というのは科学的な根拠、エビデンスに基づいて、こういうことだからこうだと説明されることが大事であり、そうすることではじめて、それを受け止める国民もなるほどと従うという行動に繋がっていくと思います。ただ上滑りで危ない危ないとだけ言われると現実の問題として首都圏等での人出が減っていないという状況も見受けられますので、やはり納得をさせていただく形でデータを示して、こうだからこうだということで出される政策の内容を理解できるようにしていただければと思っています。

 

Q.記者

八戸市としては8base等々もあります。こういうところの影響としてはどうお考えでしょうか。

A.市長

コロナ禍にもかかわらず来店者は多かったようですけれども、やはり最近の首都圏における感染拡大とそれから都からの要請もあって、少し影響が出てるものと受け止めております。これは8baseに限らず都内の飲食店の皆様も同じ状況にあると思いますので何とか乗り越えていって欲しいと思っています。

 

3.東日本大震災からの復興について

Q.記者

先ほど震災10年というお話があり、被災地の中でもスピード感ある復興を遂げたということですけれども、今後、やるべきことということで、どのようにお考えでしたでしょうか。

A.市長

ハード面の復旧や防災対策等については、国のあるいは県の大きな支援もあって計画通り進んできたと思います。また、被災された皆様につきましても、まだ生活再建になっておられない方もおりますけれども、いろいろな形での支援を継続していくということになると思います。県外からの避難者の皆様への対応、これは県がやるということになっておりますけれども、八戸市内でもたしか100名近くおられると思いますけれども、こういったことも継続してやっていくということになると思っております。1つ残っている大きな課題は、復興事業に位置付けた新大橋が復興期間中に完成しなかったということがあります。国土強靭化に係る政策が継続するということが政府において発表されましたので、そういった観点から少し復旧とは形が変わりますけれども国で事業化していただけないかということで今強く要望を申し上げているところであり、何とかその枠の中で復旧事業、ハード面で唯一残ったものでありますけれども、これを完成させていきたいと思っております。

Q.記者

新大橋については年末に大臣が来られましたけれども、なかなか予算要求の額を見てると厳しい中で、どのようになるのか分からない部分があるかと思いますが。

A.市長

平沢勝栄復興大臣には要望申し上げましたけれども、恐らく先程も申し上げた通り復興事業というよりは、多分強靭化という枠組みの中で残った部分をお願いしていくということになると思います。復興庁からの側面的なご支援をいただくという形になると思いますけれども、そういう意味では力強いお言葉をいただいたと思ってます。

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