発表内容

  1. 八戸漁港流通構造改革拠点漁港整備事業基本計画について
  2. 欧州水産都市視察について

1 八戸漁港流通構造改革拠点漁港整備事業基本計画について

 水産業を取り巻く環境が大変厳しい状況にある中、昨年8月、八戸漁港検討会議を設置し、地域水産業の抜本的な構造改革と再生を図るため、国・県からも参画していただき、これまで関係者が一体となって検討を重ねて参りました。

 八戸漁港流通構造改革拠点漁港整備事業基本計画については、国で今年度新たに創設した流通構造改革拠点漁港整備事業を活用して、八戸漁港を整備するもので、第5回八戸漁港検討会議において基本的合意を得たことから、その後、国・県との協議を踏まえ、今月3日に県へ計画書を提出し、10日には県とともに水産庁へ全国第1号として承認申請をいたしました。

 この計画では、漁船漁業の構造改革と産地市場機能の集約とを連携し、生産・流通の効率化や品質・衛生管理の高度化を図ることにより、産地の国際競争力の強化を図ることを目指し、現在3つある魚市場機能を第3魚市場のある館鼻地区へ集約する方向で事業を進めていくこととしております。

 整備内容は、荷さばき所の整備とこれに関連する清浄海水導入施設等の整備、岸壁の耐震化等を行うもので、事業期間は今年度から平成24年度までを予定しております。

 荷さばき所については、第3魚市場に現在ある2つの施設を含め4棟を整備するもので、A棟は、漁船漁業の構造改革を進める中、現在、衛生管理の高度化が図られたハサップ対応型のまき網船の建造が進められており、また、加工場においても同様の対応が検討されていることから、これらをつなぐ役割として4つの荷さばき所のうちで最も高度な衛生管理を行い、EUへの水産物の輸出が可能な日本初のハサップ対応型魚市場の新設を考えております。

 第3魚市場にあるB棟とC棟については、 現在、陸揚げしている大中型いか釣船に加え、第2魚市場の小型いか釣船と、卸売場の海外イカの搬入に対応できる施設としての増改築を考えております。

 D棟については、第2魚市場で陸揚げされる沖合底曳網や小型沿岸漁業による鮮魚及び活魚を取り扱う施設の新設を考えております。

 今後は、この計画に対して国の承認が得られれば、国において八戸地区広域漁港整備計画の変更がなされ、基本設計等の具体的事業に入っていくこととなりますが、事業推進に当たりましては国・県からの積極的なご支援をいただきながら計画実現に向けて努めてまいる所存であります。


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2 欧州水産都市視察について

 去る9月28日から10月7日までの10日間にわたり、八戸漁港検討会議のメンバーを主体に、市・県を初め、八戸市魚市場運営審議会、水産関係者、報道関係者など18名の参加者により、ノルウェー、英国スコットランド、アイルランドの水産先進都市を視察して参りました。

 各国とも盛漁期を迎えている中、ノルウェーでは、サバを主体とするまき網漁業の世界的拠点港であるオルスンドと、国内最大の水揚げを誇るモロイを、また、英国スコットランドでは、沖合底曳網漁業による鮮魚の水揚げが国内最大のピーターヘッドを、アイルランドでは、当市に類似した水揚げ形態のキリベグスを視察し、生産から流通加工に至る一連の分野における先進的漁業や流通システムについて調査して参りました。

 視察では、世界的水産先進国においても水産資源の減少とこれに伴う漁船漁業や流通加工分野における再編の歴史があり、これを踏まえ、長期的展望での水産資源の維持管理が利益につながるという共通認識が、漁業者、流通加工業者、行政のベースになっていることを知ることができました。

 これらを背景に、省力化が図られ高いレベルでの品質管理をする漁船が建造され、また、水産加工場では機械化と衛生管理の高度化が徹底される中、施設は密閉型で、室内温度は一定に管理され、魚と外気の接触や汚染源となる関係者以外の介在を極力避けるような体制となっておりました。

 当市では、EUへの水産物の輸出も視野に入れた、漁船漁業から流通加工までが一体となって国内初となるHACCPに対応した一連の流通システムを検討しておりますが、今回の視察により、国際需要の増大と円安状況にある今こそ時宜を得た取り組みであることを再認識するとともに、関係の方々と共にEU輸出への道筋を見出して参りたいと考えております。

 今後は、今回の視察で得た欧州の先進的漁業や高度な流通システムについて、先ほどご説明いたしました八戸漁港の流通構造改革拠点漁港整備事業を推進する中で、その内容に織り込んで参りたいと考えております。


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