八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)とは

八戸三社大祭は、およそ290年の歴史と伝統を誇る八戸地方最大のお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

毎年7月31日から8月4日までの5日間、華やかな山車絵巻が繰り広げられます。

この祭の見どころは、8月1日と3日の両日、おがみ神社・新羅神社・神明宮の三神社の神輿行列と、神話・伝説・歌舞伎等を題材に、各山車組が制作し た27台もの山車の合同運行です。豪華絢爛で、大きな山車が沿道を通る度に、沿道は見物客の歓声に包まれます。 また、7月31日の前夜祭、8月2日の中日、8月4日の後夜祭は、山車がライトアップされ日中とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。太鼓の連打と 絶え間ない笛の音色、更には、子供たちの元気いっぱいのかけ声が独自の情緒を醸しだすこの豪華絢爛な山車まつりを、是非一度ご覧ください。

三社大祭の始まり

八戸三社大祭は、享保6年(1721)に法霊大明神(現在のおがみ神社)が神輿行列を仕立て、長者山三社堂(現在の新羅神社)に渡御したことに始まります。

祭りの変遷

やがて、この祭りには、八戸藩の有力な商人が買い入れた人形を載せて担いだ「屋台」や「虎舞」など、町民で編成した行列が参加するようになり、まちの安泰や豊作を祈願する大規模祭礼として発展していきました。

明治17年(1884)には新羅神社が、その5年後には神明宮の行列が加わって三社の祭りとなり、それまでの同じ人形を屋台に載せるスタイルから、毎年新しく作った山車を運行する形へと変化し、現在の祭りの原型となりました。

(写真:江戸時代の屋台山車「太公望」。豪華絢爛な現代の山車とは違い、三社大祭の長い歴史の重みを感じさせます。普段はおがみ神社にて通年展示しています。)

重要無形民俗文化財の指定

現在の三社大祭は、行列の運行経路や参加する民俗芸能等に古い伝統を保ちながら、民話や歌舞伎などを題材として毎年趣向を競って製作される27台もの山車が行列に「附祭(つけまつり)」として加わり、見る人に驚きと感動を与えます。

八戸三社大祭は、その歴史・変遷を調査した結果、平成16年2月に「八戸三社大祭の山車行事」として、重要無形民俗文化財に指定されました。

山車の4つの類型

三社大祭の山車は、民話や歌舞伎などを題材としたものが多く、その題材や場面により、写真のように4つの類型があります。最近の山車は、これらを複合したものもありますが、その基本形が何なのかを考えながらご覧になるのもおもしろいでしょう。

 


  • 岩山車
    黒い岩場に松や紅葉などが飾られ、滝などが描かれています。
    昭和37年「宮本武蔵」(本鍛冶町)

  • 波山車
    海を舞台とし、船などを中心に波が取り巻く構図になっています。
    昭和57年「紀伊国屋文左衛門」(下大工町)

  • 建物山車
    大きな門や城の一部を中心としたものです。
    昭和54年「武蔵坊弁慶」(新荒町)

  • 高欄山車
    赤い欄干で四方を囲んだもので、後部をさらに一段高くし、脇には軒花が飾られます。
    昭和35年「黒田武士」(新荒町)

仕掛けが動く山車

山車の中には、前部と中央部が横に展開し、後部がせり上がるなどの仕掛けがあるものがあります。運行の際、スペースがあれば仕掛けを動かしますので、その動きに注目してください。

また、前夜祭・後夜祭では、中心街の大通りおよび市庁前市民広場にすべての山車が集合します。

仕掛けが全開した状態をじっくりと見ることができますので、人形の表情の豊かさや、練り込まれた場面構成をお楽しみください。