この度の地震・津波により被災されました皆さまへ心からお見舞いを申し上げます。

去る3月11日午後2時46分、三陸沖を震源として、世界観測史上でも極めて稀な規模で、日本の観測史上では最大となるマグニチュード9.0の地震が発生し、この巨大な地震による大津波によって、当市を含む東北・関東地方の太平洋沿岸部は、未曾有の人的・物的被害に見舞われました。

最大震度5強が観測された当市では、地震発生直後の午後3時00分、災害対策本部を設置し、同05分、沿岸部住民への避難指示を決定、併せて、避難所25ヶ所の開設指示と防災無線・消防関係車両を通じて避難広報を実施したところであります。

その後、午後3時14分、津波警報は大津波警報へ切り替えられ、同22分に津波の第一波(引き0.8m)が、午後4時51分には最大波(2.7m以上)の津波が観測されました。

当市においては、この津波により、不幸にも一名の方が犠牲となり、また、八戸市を離れ他県で仕事をされていた市民の中にも、同様に津波に巻き込まれ、命を落とされた方がおります。市民の尊い命が失われましたことは痛切の極みであり、まずもって、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆さまに心からお悔やみを申し上げます。

また、被災され、今なお行方不明の方もおられます。一日も早く消息が明らかになることをお祈り申し上げます。さらに、家屋等に被害を被り、不自由な生活を強いられている皆さま並びに負傷された皆さまに対し、心よりお見舞いを申し上げます。

 

地震発生直後は、市内全域にわたる停電や電話の不通等により、当市の都市機能は麻痺し、そのことで多くの皆さまは、不安と混乱の中での生活を余儀なくされ、大変な思いで日々過ごされてきたことと思います。

その後、関係機関の懸命の復旧作業により、電気・電話・ガス・水道については、一部地域を除きほぼ復旧するにいたりました。しかしながら、現在、私たちの生活にとって最も切実な問題は、燃料の確保であります。高速道路・鉄道・港湾施設等の物流インフラが損傷を受け、物資の輸送が滞っており、このことから燃料確保が困難となり、ごみの収集や市営バスの運行などに支障をきたし、皆さまには大変ご不便をおかけしております。

市では、一日も早い復旧に向けて、全力を挙げて取り組んでいるところであり、また、あらゆる手段を講じて、関係機関に強く働きかけておりますので、皆さまには、今しばらくのご辛抱を何卒お願い申し上げます。

 

八戸市はこれまで、チリ地震大津波(昭和35年)、白銀町大火(昭和36年)、十勝沖地震(昭和43年)、三陸はるか沖地震(平成6年)など、過去、何度も大きな災害に見舞われ甚大な被害を受けて参りましたが、その都度、その困難を克復し、復興を遂げてきた街であります。

今回の災害は、私たちがかつて経験したことのない大きな災害ではありますが、八戸市を必ずや復興させるため、行政として最大限の努力をして参りますので、市民の皆さまにおかれましてもお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

 

平成23年3月20日

八戸市長 小林  眞