1 水産都市・八戸の発展

当市の水産業の拠点である八戸港は、藩政時代から「鮫浦みなと」の名で知られ、漁港として、また、江戸方面との交易拠点、三陸沿岸の避難港として栄えてきました。

港湾としての八戸港は、昭和に入ると商港としての整備が始まり、昭和26年には重要港湾に指定されました。また、昭和39年の新産業都市の指定を契機に飛躍的な発展を遂げてきました。

一方、漁港としては、昭和35年の特定第3種漁港指定を契機に、魚市場の整備や背後施設の建設など、水産都市としての基盤整備が進められ、昭和41年から43年にかけて3年連続して水揚げ日本一を記録するなど、日本有数の漁港となりました。最も水揚げが多かった昭和63年には、81万9千トンを記録しています。

水揚げ高の推移(昭和4年~平成28年)

数量

金額

数量

金額

数量

金額

昭和4年

5,676

227,056

昭和34年

193,648

4,352,435,192

平成元年

773,829

61,454,335,000

5

11,773

470,931

35

146,811

4,476,292,235

2

560,490

68,615,375,000

6

11,543

461,731

36

124,766

4,349,846,997

3

428,644

66,614,154,000

7

12,031

481,228

37

172,943

5,436,271,975

4

367,343

60,289,331,000

8

15,435

823,215

38

165,299

6,364,102,473

5

408,032

47,425,496,000

9

15,020

1,054,095

39

130,913

7,070,677,780

6

299,345

54,954,128,000

10

16,266

1,241,712

40

211,891

9,708,363,165

7

262,289

50,474,251,000

11

27,997

2,804,838

*41

253,415

11,841,639,868

8

242,881

48,337,941,000

12

20,208

3,067,849

*42

318,354

12,325,283,671

9

273,780

42,543,220,000

13

34,712

5,887,212

*43

434,495

15,041,305,452

10

236,628

42,104,922,000

14

50,411

11,594,478

44

361,425

15,722,771,374

*11

223,886

39,394,489,000

15

38,476

10,238,195

45

443,397

16,375,596,777

*12

241,218

33,959,884,000

16

40,516

13,017,351

46

487,928

20,293,330,207

13

214,863

29,560,886,000

17

27,158

12,403,526

47

509,632

21,913,892,962

14

162,528

28,552,775,000

18

32,579

10,827,854

48

526,801

28,513,527,746

15

148,703

24,972,549,000

19

20,128

8,072,644

49

505,658

43,315,080,725

16

142,787

28,688,736,000

20

16,995

20,779,989

50

564,673

48,293,745,456

17

149,899

24,335,138,000

21

31,203

86,603,133

51

409,372

61,360,334,000

18

166,437

24,154,621,000

22

28,383

175,562,298

52

557,848

68,147,332,000

19

146,385

24,441,637,000

23

32,087

449,497,523

*53

751,978

69,129,991,000

20

129,646

23,303,120,000

24

41,659

741,079,707

54

696,158

71,391,092,000

21

139,275

21,694,111,000

25

57,986

1,047,730,685

55

667,421

70,677,454,000

22

119,470

23,405,488,000

26

69,871

1,378,503,477

56

587,833

73,610,868,000

23

121,511

21,044,464,000

27

75,343

1,302,847,525

◇57

716,026

93,339,745,000

24

112,395

18,670,480,000

28

83,051

1,829,715,681

58

702,465

79,799,099,000

25

97,591

19,671,549,000

29

95,197

2,402,823,033

59

645,492

76,026,184,000

 26

 120,530

22,969,331,000

30

110,360

2,371,010,910

60

691,108

81,209,761,000

27

113,359

19,698,985,000

31

112,561

3,829,299,371

61

710,154

75,701,257,000

28 99,312 23,435,765,000

32

129,924

3,875,589,286

62

642,452

79,037,333,000

     
33 137,373 4,032,692,871 ◇63 819,423 65,907,235,000      

*(黄色部分)は水揚げ数量日本一 ◇(赤色部分)は最高水揚げ高

2 漁業を取り巻く環境の変化

平成7年の国連海洋法条約の発効に伴い、漁獲可能量(TAC)が設定されるなど、国際的な漁業規制が一層強化されました。また、資源水準の悪化による漁獲量の減少、輸入水産物の増大、魚価の低迷、燃油の高騰など、漁業を取り巻く環境は大変厳しい状況にあります。

このような状況の中、八戸港においても、かつては大量に水揚げされたイワシやサバが以前ほど獲れなくなったため、水揚げ高は減少傾向にあります。

しかし、平成28年の水揚げ高は、数量が99,312トンで全国第7位、金額が234億3,577万円で全国第5位と、全国でも上位の水揚げ高を維持しています。

まき網船の水揚げ
まき網船の水揚げ(第一魚市場)

小型いか釣り船の水揚げ
小型イカ釣り船の水揚げ(第二魚市場)

3 八戸の水産業の特色

八戸港へ水揚げされる主な魚種はイカ、サバで、数量全体の約8割を占めています。特にイカは、近海・日本海のスルメイカ、北太平洋のアカイカ、ペルー沖のアメリカオオアカイカなどが水揚げされ、長年にわたってイカの水揚げ日本一を誇っています。

魚が水揚げされる魚市場は、第一魚市場から第三魚市場までの3カ所あります。魚市場の開設者は八戸市で、卸売業者は(株)八戸魚市場と八戸みなと漁業協同組合の複数制になっています。

流通加工については、生産・流通・加工等の背後施設の充実により、冷凍及び加工後に出荷されるウェイトが大きくなっています。平成27年における水産加工業者は58企業で、冷凍・冷蔵関係では44企業92工場、冷蔵能力は287千トンと、全国の漁港の中でも有数の施設が整備されています。 

4 主な漁業と漁期 

漁業 主に獲れる魚 漁場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

いか釣り
(生イカ)

        スルメイカ 八戸近海

いか釣り
(船凍)

スルメイカ、
赤イカ、その他海外イカ

日本海、北海道沖、三陸沖、北太平洋、
ニュージーランド沖

遠洋
底びき網

キンメダイ、クサカリツボダイ 北太平洋、インド洋

沖合
底びき網

    メヌケ、カレイ、タラ類、イカ 八戸沖合

小型
底びき網

    カレイ、タラ 八戸近海

まき網

              サバ、イカ 八戸近海、三陸沖、北海道沖

小型
まき網

            イワシ、サバ 八戸近海

さんま
棒受け網

                サンマ 三陸沖、北海道沖

さけ定置網

                サケ 八戸近海

 (注)上記空白月は休漁月

パンフレット 八戸の水産2016

はちのへの水産2016 [4.09MB PDF]