八戸市新美術館整備基本構想

 これまで市民の皆様や文化芸術関係者、市内外の有識者など幅広い方々からご意見をいただきながら、このたび新美術館の整備に向けた基本的な考え方を示す基本構想を策定しました。
今後は、この基本構想をもとに、基本設計や管理運営基本計画の策定など、より詳細な計画づくりを行って参ります。

八戸市新美術館整備基本構想

 八戸市新美術館整備基本構想(一部修正版) [1.43MB PDF] 

 ※11/22 一部修正版を掲載しました。

 (修正箇所)
・P3の「新美術館の事業展開イメージ図」の差し替え
・P13の事業スケジュールの修正
・誤字の修正

八戸市新美術館整備基本構想の概要について

 八戸市新美術館整備基本構想【概要版】(一部修正版) [674KB PDF] 
 

「アート・エデュケーション・ファーム」
~種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館~
基本理念
  • アートの文脈で「八戸の美」に迫る美術館
  • アートが中心にある環境で「八戸の人」を育む美術館
  • アートの力を「八戸のまち」に波及させる美術館 
基本方針
  • 「八戸の美」に迫るために
    ・日常生活に潜む「美」をアートの力で可視化・資源化し世界へ発信
    ・収蔵作品やアート活動を地域の宝として記録・保存し後世へ継承
    ・八戸でしか作り得ない作品が生まれる環境を創出 
  • 「八戸の人」を育むために
    ・本物の美術と向き合える体験機会と創作・表現活動の場を提供
    ・新しい視座で新しい価値や関係性を創る人が生まれる環境を整備
    ・生きたコミュニケーションの場や生きる力を体得できる場を構築
  • 「八戸のまち」に波及させるために
    ・様々なジャンルのアート活動から新たな活動の発展につながる交流の場を創出
    ・アートが身近に感じられる環境を創出
    ・市内や北東北の各圏域と密接につながった双方向的な活動を展開
新しい美術館が持つ3つの機能

 「八戸の美」に迫り、そこから得られた資産をもって「八戸の人」を育み、その効果を「八戸のまち」に波及させていくという美術館の使命を果たすため、従来の「美術館機能」と八戸の文化全体をどのような姿にしていくのかを考え発信する司令塔としての役割を担う「文化政策機能(アートセンター機能)」を併せ持つ美術館としての運営を図ります。また、この2つの機能に、人も美術館も互いに刺激し合いながら感性を高め、自ら感じ取り、育まれていく「共育」を担う「エデュケーションセンター機能」を加え、3つの軸を持つ美術館とします。

<新美術館の事業展開イメージ図>

 新美術館の事業展開イメージ図

事業展開
  • グローカルミュージアム事業(地域性にこだわり八戸を世界とつなぐ美術館事業)
    ・八戸にゆかりのある作家や作品及び関連作品等の調査研究
    ・八戸の文化を語るために必要な作品の収集保存及び収蔵作品のデータベース化
    ・地域性をテーマとした企画展や本物の優れた作品と出会える特別展・大型巡回展等の開催
  • アートエデュケーション事業(文化とまちをつくる人を育む共育普及事業)
    ・アートエデュケーションに関する調査研究及びエデュケーションプログラムの開発普及活動
    ・来館者とアート・美術館とのつなぎ手育成
    ・市民の「つくりたい」意欲に応える取組の実施
  • アートのまちづくり推進事業(アートの力をまちを動かす力に変える文化創造事業)
    ・市の文化政策部門を移しての多文化推進施策の管理運営
    ・八戸固有の文化や人の魅力を可視化するアートプロジェクトの実施
    ・市内文化施設や中心街等との連携及び国内外への情報発信
施設整備方針
  • 建設予定地
    ・現在の美術館及び隣接する市有地と、青森銀行の土地とを合わせた協調開発区域内で、外構等を含め効率よい配置を検討
  • 立地特性に基づく整備方針
    ・中心街の文化芸術施設との連携を強化し、中心街の回遊性向上を意識した整備を検討
    ・協調開発区域内は青森銀行と協議し、調和の取れた魅力ある空間・環境整備を検討
  • 建物の規模と必要な機能について
    ・延床面積は現在の美術館の2~3倍程度となる3,500~4,500平方メートルを確保
    ・無料・有料スペースを巧みに配置して、美術館の雰囲気を気軽に楽しめる空間整備を検討
  • 諸機能の整備イメージ
    ・3つの機能を持つ美術館として、複合的な事業展開を可能とする空間整備を検討
    ・活気があり創造の種が生まれる雰囲気を醸し出す「ワイガヤエリア」と、非日常性を感じさせる空間としての「シーンエリア」の2つの顔を持つ美術館としての整備を検討
  • 屋外空間について
    ・非日常性や鑑賞後の余韻に浸れる雰囲気を演出し、観光客や学校・仕事帰りの方々も気軽に立ち寄り、容易に美術に触れられる導線や空間整備を検討 
組織運営方針
  • 運営・事業推進体制について
    ・開館後の運営体制について、当面は市直営を想定して準備し、最適な美術館の運営形態を検討
    ・外部評価機関の設置や、市民サポーターの組織化など、市民協働による美術館運営を検討
  • 各施設・団体等との連携体制について
    ・商店街や近隣の文化施設、まちづくり関係団体、市内大学・高専をはじめとする教育機関等と連携
    ・市内各エリアとの連携や、近隣市町村・北東北三県の各エリアとの連携を強化
整備プラン
  • 整備スケジュール
    ・平成31年度末までに建物を建築、平成32年度後半での開館を目指す
  • 整備事業費
    ・国の制度を活用し、市の費用負担の圧縮に努めながら、今後詳細に検討する
  • 建築設計者の選定
    ・設計者(事業者)を選ぶ方式である、公募型の企画提案方式(プロポーザル方式)を採用
  • 整備に向けた取組
    ・計画段階から市民の意見が反映されるよう、シンポジウムや勉強会を開催
    ・開館に向けて市民の一体感の醸成につながるプレ事業実施と効果的な広報活動・情報発信を実施

基本構想素案からの主な修正点

  • 新しい美術館が持つ3つの軸に合わせて全体を再構成
    ・8つの基本方針と8つの事業展開を掲げていましたが、総花的でわかりづらいとのご意見をいただいたことから、基本理念に「八戸の美に迫る」、「八戸の人を育む」、「八戸のまちに波及させる」の3つを掲げ、「美術館」、「エデュケーションセンター」、「アートセンター」の3つの機能を持つ美術館とし、これに対応させる形で3つの基本方針と事業展開に再構成しています。
  • 建設予定地
    ・現在の美術館及び隣接する市有地内での整備を想定し、土地がいびつな形状となっていましたが、青森銀行様との協議が整ったことから、土地の等価交換を前提として整形化を図り、協調開発区域内での美術館施設の配置を検討することとしました。
  • 諸室の整備イメージ
    ・諸室の整備について表で整理し、想定される面積を掲載しておりましたが、表現方法が旧来的で、想定される活動を展開するには空間の自由度が少ない等のご意見をいただいたことから、空間の使い方がイメージしやすい図に変更し、設計者が自由度の高い空間設計を行えるような表現に改めています。
  • 建築設計者の選定
    ・新しい美術館の理念を正確に捉え、コミュニケーションを図りながら建物や外観をデザインできる設計者を短期間で選定できる方式として、公募型の企画提案方式(プロポーザル方式)を採用することとします。