第1部 戦略プロジェクト
第2部 施策の展開(部門別計画)
 第1章 地域に根ざした生涯学習の充実
 第2章 個を生かし、学ぶ喜びをはぐくむ学校教育の充実
 第3章 夢と希望をはぐくむ社会教育
 第4章 個性豊かな文化の創造と継承
 第5章 生き生きとしたスポーツライフの実現
 第6章 国際化・情報化に対応する教育の推進

第1部 戦略プロジェクト

 戦略プロジェクトは、基本構想に掲げる「めざす子ども像・市民像」を実現するため、前期基本計画の計画期間(平成15年度から平成19年度までの5年間)において、重点的・優先的な施策や事業を取りまとめたものです。
 「めざす子ども像・市民像」の実現に向け、次の二つのプロジェクトにより、幼稚園・保育所(園)、学校、家庭、地域が一体となった子どものための環境づくりと、市民にとって豊かでうるおいのある生涯学習社会の形成をめざします。

えんぶりっこプロジェクト(めざす子ども像実現に向けて)

かだりゃんせプロジェクト(めざす市民像実現に向けて)

   ※ここでいう市民とは、大人だけでなく子どもも含みます。

「えんぶりっこプロジェクト」
 八戸を代表する民俗芸能「えんぶり」は、国の重要無形民俗文化財で、その年の豊作を祈願し、春を呼ぶ行事です。このえんぶりには、郷土に伝わる芸を学んだ多くの子どもたちが参加しています。
 郷土の未来を担い、自然に親しみ、生き生きと輝く子どもたちの姿を象徴して「えんぶりっこ」という名前を付けました。

「かだりゃんせプロジェクト」
 「かだりゃんせ」とは、南部弁で「参加しましょう」、「話しましょう」という意味があります。
市民の一人一人が、いつでも、だれでも、どこでも、自由に参加して、語り合い、仲間と共に学び合い、学んだことが生かされるよう「かだりゃんせ」という名前を付けました。

第1節 えんぶりっこプロジェクト(めざす子ども像実現に向けて)

『めざす子ども像』
 1 思いやりの心をもち いのちを大切にします
 1 夢をもち 進んで学びます
 1 運動にしたしみ からだをきたえます

【プロジェクトのねらい】

 子どもたちが目標をもち、何事にも意欲的に取り組む過程で基礎・基本を確実に定着させるとともに、「生きる力」を身に付けた感性と知性の上に品性を備えた人間の育成をめざします。
 また、体験的な学習や社会奉仕活動などを通して、地域社会はもとより、我が国の文化や伝統、国際理解や福祉・健康・環境問題などに関心をもたせるとともに、科学的な見方や考え方を養い、豊かな創造性や社会性を身に付けた国際感覚に富む人材の育成をめざします。

【プロジェクトを構成する主な事業等】

○ 幼稚園・保育所(園)と小学校の連携
 
幼稚園・保育所(園)と小学校の間で、円滑な移行や接続を図るための体制づくりを進めます。

○ 教育調査の充実
 小・中学校の児童生徒の学力の実態を把握し、その課題を明らかにするとともに、それをもとにした全体計画や年間指導計画の作成及び授業改善を図ります。

○ 学校図書館用図書整備事業
 学校図書館における図書充足率を向上させるために、計画的に図書を購入します。

○ 「心の教室相談員」活用調査研究事業
 生徒が悩み等を気軽に話せ、ストレスを和らげることのできる第三者的な存在となり得る者を生徒の身近に配置し、生徒が心のゆとりを持てるような環境を提供することが必要であることから、中学校に「心の教室相談員」を配置し、その活用と効果に関する調査研究を行います。

○ 教職員研修推進事業
 市の教育課題及び今日的課題に対応するために、実践研修や講座等を通して教職員の資質の向上を図ります。

○ 校舎・屋内運動場新増改築事業
 児童生徒の増加している地区において、新たな学校の校舎・屋内運動場の新築や増築に努めるとともに、老朽化が著しい施設の改築を進めます。

○ 校庭芝生化事業
 運動のしやすい環境づくり等のため、モデル校の芝生化に努めます。

○ 学校・公民館・地域の連携・融合事業
 学校と地域社会が連携した体験活動を実施し、子どもたちが地域に親しみ、子供たちを地域ではぐくむ諸事業を推進します。

○ 青少年のための科学の祭典
 多くの青少年に自然科学の面白さを体験してもらうことを目的に、科学の祭典を実施します。

○ 外国語指導研修事業
 外国語指導助手(ALT)の積極的な活動を通して、中学生の英語力育成を図るとともに、英語科担当教員の指導力の向上を図ります。また、小・中学校における国際理解教育の一層の推進に努めます。

○ 教育の情報化推進事業
 「教育の情報化」を推進するため、高速回線を含むハードウェア及びWeb配信型教育用コンテンツの活用によるソフトウェアの環境整備、情報教育アドバイザーの配置による研修支援を推進します。

第2節 かだりゃんせプロジェクト(めざす市民像実現に向けて)

『めざす市民像』
 1 家庭を大切にし 子どもに夢を与えます
 1 郷土八戸を愛し 地域のために尽くします
 1 健康で心豊かに 生きがいを求め続けます

【プロジェクトのねらい】

 すべての市民が、豊かでうるおいのある充実した生活を送れるよう、家庭を大切にし、郷土を愛し、郷土八戸を誇りとして、躍進できるまちづくりをめざします。
 そのため、「いつでも、だれでも、どこでも、自由に学べる、学んだことが生かされる」という観点に立ち、心のふれあいを大切にし共に学び合う生涯学習社会の形成に努めます。

【プロジェクトを構成する主な事業等】

○ 社会教育施設における各種講座の充実
 公民館や博物館、縄文学習館、美術館等社会教育施設における各種講座の充実に努め、多様な学習機会を提供します。

○ 図書館図書資料の充実
 市民の学習活動を適切に支援するため、多種多様な図書資料の充実に努めるとともに、図書収蔵能力の拡充を図ります。

○ 児童科学館展示物更新事業
 来館者に夢を与え、「科学する心」の育成を図ることを目的に、時代に即した又は先取りした科学展示の内容とするために、展示物の更新を推進します。

○ 家庭教育・子育て支援地域ネットワーク充実事業
 子どもの「生きる力」の基礎的な資質や能力を培う上で重要な役割を担う家庭を支援するため、子育て中の親の身近な相談相手として子育てサポーター等を配置するとともに、さまざまな支援事業を実施し、地域において家庭教育・子育て支援ネットワークを形成します。

○ 八戸芸術パークの建設促進
 鑑賞から創作まで、幅広い芸術・文化活動の拠点となる八戸芸術パークの早期建設に努めます。

○ 是川縄文の里整備事業
 国史跡の是川遺跡を活用し、体験・学習型の遺跡整備を進めるとともに、史跡の永久的な保存・活用を図ります。

○ 県立屋内スケートリンク場誘致
 現在の長根スケートリンクは老朽化が著しいことから、早期建設を県に要望していきます。

第2部 施策の展開(部門別計画)

 基本構想に掲げる「めざす子ども像・市民像」を実現するため、前期基本計画の計画期間(平成15年度から19年度までの5年間)における各部門ごとの具体的な施策をとりまとめたものです。

  第1章 地域に根ざした生涯学習の充実
    第1節 生涯学習の推進
    第2節 学社融合の推進

  第2章 個を生かし、学ぶ喜びをはぐくむ学校教育の充実
    第1節 就学前教育の充実
    第2節 義務教育の充実
    第3節 高等学校教育の充実
    第4節 高等教育の充実

  第3章 夢と希望をはぐくむ社会教育
    第1節 社会教育の振興
    第2節 青少年の健全育成

   第4章 個性豊かな文化の創造と継承
    第1節 芸術・文化活動の促進
    第2節 文化遺産の保存・活用

  第5章 生き生きとしたスポーツライフの実現
    第1節 スポーツの振興

  第6章 国際化・情報化に対応する教育の推進
    第1節 国際化に対応する教育の推進
    第2節 情報化に対応する教育の推進

第1章 地域に根ざした生涯学習の充実

第1節 生涯学習の推進

1.生涯学習基本計画の推進

[現状と課題]
 本市では、市民一人一人が自らの意思に基づいて生涯にわたって自由に学ぶことができるよう、平成8年に民間等と行政が一体となり、「生涯学習推進基本計画」を策定しました。平成10年には、具体的な施策や事業を明らかにした「生涯学習推進関連事業計画表」を作成するなど、市民への学習情報の提供や学習相談を展開し、生涯学習の推進に努めています。
 今後は、社会の動きや変化に対応した生涯学習社会の伸展に向け、生涯学習推進体制の一層の充実を図る必要があります。

[計画目標]
  1.生涯学習推進基本計画に基き、関連事業の推進に努めます。

2.多様な学習機会の充実

[現状と課題]
(1) 生涯各時期に応じた学習機会の充実

 近年、科学技術の高度化・情報化・高学歴化・少子高齢化などが進むなかで、ライフスタイルの変化や価値観の多様化により、市民は高度で多様な学習機会を求めています。このため市民一人一人の生涯各時期に応じた学習機会の充実が求められています。
 このような市民のニーズに対応するため、社会教育施設を中心とした学習機会を充実するとともに、各施設の連携や人材活用を促進し、年齢各層各時期に応じた学習機会を充実する必要があります。

(2) 多様な学習ニーズに応じた学習機会の充実
 市民の学習への関心の現状を見ると、身近な問題や実益を伴う問題についての関心のみならず、教育、学術、文化、スポーツ、福祉など諸分野にわたって関心が示されています。
 このような市民の多様な学習ニーズに対応するためのさまざまな学習機会を充実する必要があります。

(3) 市民大学講座の充実
 市民の生涯学習の一環として、昭和45年度から開設している市民大学講座は、広範多岐にわたる講師による講演を提供しています。
 平成12年度から全講義を公開講座とし、広く市民に親しまれていますが、受講者の固定化と若年層の受講者が少ないことが課題となっています。
 今後は、若い世代を対象とした講義内容や講師選定を検討するとともに、環境、医療、健康、男女共同参画など現代的課題に対応していく必要があります。

[計画目標]
(1) 生涯各時期に応じた学習機会の充実
 1.生涯各時期に応じた学習機会の充実に努めます。

(2) 多様な学習ニーズに応じた学習機会の充実
 1.多様な学習ニーズに対応するため、楽しく学べる場と充実した学習情報を提供します。

(3) 市民大学講座の充実
 1.市民の生涯学習の一環として開設している市民大学講座をより一層充実させるため、社会の動向に対して興味・関心を養えるような講座の開設に努めます。

3.特色ある社会教育施設活動の充実

[現状と課題]
(1) 各施設の特色を生かした学習活動の充実
 本市の公民館は中学校区ごとに1館設置しており、地域の生涯学習活動の拠点として大きな役割を果たしています。また博物館・図書館・視聴覚センター・児童科学館などの社会教育施設がそれぞれの施設の特徴を生かし、多様な学習活動の機会を提供しています。
 今後は、地域の特色を生かしながら、学校・社会教育施設が連携して市民の多様化する学習ニーズに応えることが求められています。
 このため、市民が気軽に生涯学習関連施設を活用し、ふれあう機会を充実させる必要があります。

(2) ボランティア活動の育成・支援
 市民のなかには、学習活動を通じて身に付けた知識や技術を地域社会の発展やボランティア活動に生かしたいと考える人が多くなっています。ボランティア活動をとおして、生きがいや自己実現を図るほか、主体的に地域社会に関わることにより、豊かな人間関係が築かれ、地域社会の活性化につながります。
 このため、市民の自主的なボランティア活動を支援するとともにボランティアの育成に努める必要があります。

[計画目標]
(1)各施設の特色を生かした学習活動の充実

 1.地域の特性を生かし、地域・学校・関係機関などと連携して、公民館活動の充実に努めます。
 2.各施設の特色を生かした学習活動の充実に努めます。
 3.市民に親しまれ、文化や歴史に気軽にふれあう場を目指します。

(2)ボランティア活動の育成・支援
 1.ボランティアの自主的活動を支援するとともに育成に努めます。

4.科学する心の育成

[現状と課題]
 明日の八戸を担う青少年が、自由な発想を大切にし、科学的なものの見方や考え方を学び、科学的な素養を培うこと、すなわち、青少年の「科学する心」をはぐくむことは、青少年自身の個性豊かな人格形成に結びつくものであり、本市の産業・科学・技術の裾野を広げることにもつながることから、児童科学館のメディアや設備を生かした体験活動を実施してきました。
 今後は、これらの活動の充実に努めるとともに、多様なニーズに応えるため、多面的な視点に立った事業の展開が必要です。

「計画目標」
 1.子どもたちの「科学する心」をはぐくむため、児童科学館のメディアや設備を生かした体験活動を充実させ、さらに各地域で、科学教室の実施や支援に努めます。

5.読書啓発の推進

[現状と課題]
 近年、図書館を取り巻く社会状況に大きな変化が生じています。労働時間の短縮や週休2日制の普及、長寿社会の進行で自由時間が増大し、余暇の過ごし方や学習の領域、内容が一層多様になっています。
 このような市民の学習活動が、より一層活発になるよう支援していくことが、これからの図書館に課せられた大きな課題の一つです。
 また、科学技術の発達により、各種の情報機器の普及が急速に進んでおり、図書館における情報提供の役割はますます増大すると考えられます。
 今後は、これらの新しい技術を有効に活用してサービスの充実に努める必要があります。

[計画目標]
 1.情報化の進展に即して、資料の充実を図り、市民の活用に努めます。
 2.遠隔地に住む市民への図書貸出しに努めます。
 3.複数図書の有効活用に努めます。
 4.広報活動を充実し、図書館の利用促進に努めます。

6.広域的視点に立った事業の推進

[現状と課題]
(1) 視聴覚ライブラリー事業の充実
 本市と三戸郡の10町村で三八視聴覚教育協議会を構成し、視聴覚教材の購入など視聴覚教育に関する事務を共同で行っています。現在協議会が担当する事務は、市教育委員会が視聴覚ライブラリー事業として代表して行っています。
 視聴覚教材の購入では、関係市町村教育委員会の職員や各機関の代表者で構成する運営委員会が、購入希望を元に実際に視聴するなど、内容を検討して購入教材がさまざまな団体・機会で活用されるように工夫しています。
 また、科学技術の発達により、各種の情報機器の普及が急速に進んでおり、視聴覚教材等の充実の必要性は今後ますます増大すると考えられます。
 今後は、これらの新しい技術にも対応した視聴覚教材等の整備に努める必要があります。

(2) 博物館事業の充実
博物館事業の充実
 博物館は、分館として、美術館、縄文学習館の他、史跡根城の広場を民間委託し、運営管理をしていますが、特に博物館活動の大きな柱は資料の収集、調査研究、展示活動、教育普及であります。
 八戸広域圏内における本格的な博物館活動を行っている施設は本市のみであり、このような事情から、周辺の町村自治体から資料の収集や調査研究などの照会や依頼などがあり、その都度出向して広域的な活動をしてきました。
 今後さらに、埋蔵文化財の発掘・調査が進められることから、保存体制の強化を図る必要があります。
 また、博物館活動の中心をなす学芸員については、さらに対象範囲が拡大するとともに、それぞれの地域においても専門的な内容が求められています。
 このため、博物館職員の増強を考慮しながら、広域的な事業の展開を推進する必要があります。

観光対策の推進
 八戸広域圏内には県内では唯一の国宝の甲冑をはじめ、数多くの有形文化財・無形文化財・史跡等があり、これらを適正に保護し後世に残していくとともに、有効に活用を図る必要があります。
 博物館は生涯学習の拠点であるとともに、近年は観光面においても重要性を増しており、高速交通通信体系の整備に伴い文化観光の交流は今後さらに広域的、国際的に活発化するものと予想されます。その一方で、道路標識や案内板の不備、市内及び近隣施設の展示内容や行催事等に対する情報不足が指摘されており、今後とも広域的な視野で観光客に優しい地域をめざす必要があります。

[計画目標]
(1) 視聴覚ライブラリー事業の充実

 1.多様な学習ニーズに対応した視聴覚教材等の充実に努めます。

(2) 博物館事業の充実
 1.資料収集や調査研究などの対象範囲を広げ、広域的な事業展開に努めます。
 2.案内板の整備を推進し、市及び周辺地域の観光見学ルートを明確にするとともに、情報提供に努めます。

第2節 学社融合の推進

1.学社連携・融合事業の推進

[現状と課題]
 知識や学歴が重視されてきた社会のなかで、教育に対する期待は学校に集中し、本来家庭や地域が担うべき役割をも学校が抱えています。
 また、平成14年度から実施された学校週5日制に伴い、各学校ではゆとりのなかで創意工夫を生かし、特色ある学校づくりを展開するとともに、子どもたちに「生きる力」をはぐくむことが求められています。
 このため、学校教育に地域の人材や海・川・山などの自然を活用して多様で豊かな体験学習を実施するなど、学校教育と社会教育が相互に連携・融合した取り組みが求められています。
 今後は、学校が家庭や地域社会に対して、これまで以上に積極的に働きかけを行うとともに、社会教育施設などを効果的に利用できるような諸条件の整備が必要です。
 また、各施設が学校との連携・協力を図りながら、学校教育のなかで活用しやすいプログラムや教材を開発し、施設の特色を生かした事業を展開していくことが重要です。

[計画目標]
 1.学校と地域社会が相互に連携・融合して、地域の人材や海・川・山などの自然を積極的に活用し、多様な講座や活動の推進に努めます。
 2.「総合的な学習の時間」をはじめとした学校の教育活動の支援のためボランティアを派遣するとともに、地域のもつ教材の活用を図ります。

第2章 個を生かし、学ぶ喜びをはぐくむ学校教育の充実

第1節 就学前教育の充実

1.就学前教育の充実

[現状と課題]
 幼児期は、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる重要な時期であり、心身の調和のとれた発達を促し、豊かな人間性をはぐくむことが大切です。しかし、少子化、核家族化など社会の急激な変化が、幼児を取り巻く環境にも大きな影響を与えています。
 今後は、幼稚園児・保育園児等を就学前の子どもとしてとらえ、一人一人の成長に即応した適切な指導を行い、学校教育の基盤を培うために、幼稚園・保育所(園)、児童館、小学校、家庭、地域が連携して就学前教育を充実していく必要があります。

[計画目標]
 1.幼児一人一人の発達に応じて、基本的な生活習慣や態度の育成をはじめとした総合的な指導を行い、「生きる力」の基礎や小学校以降の学校教育全体の生活及び学習の基盤を培うための就学前教育活動及び教育環境の充実を図ります。
 2.市の関係課及び関係機関と連携して、家庭や地域における子育ての機能を高め、就学前教育の充実を図ります。

2.就学前教育の推進

[現状と課題]
 親が安心して子どもを生み育てることができる環境をつくり、幼児一人一人へのきめ細かな教育を充実させるため、幼児教育及び幼児厚生福祉施設に各種の補助金を交付し、就園の促進を図っています。
 幼児期は、心身の発達の基礎が培われる極めて重要な時期であります。したがって、近年の社会状況のなかで子どもを取り巻く環境が大きく変化していることも踏まえ、地域において家庭と幼稚園・保育所(園)等が十分な連携を図り、幼児一人一人の望ましい成長を促していく教育環境づくりを目指した施策を展開しなくてはなりません。
 今後は、幼児期の特性を生かす適切な教育環境のもとで、幼児個々に必要な経験が得られるように、さらなる幼児教育の振興と充実を図る必要があります。
 また、幼稚園・保育所(園)等への就園を促進する方策として、保護者の経済的負担を軽減する事業の充実が求められます。

[計画目標]
 1.親が安心して子どもを生み育てることができる環境づくり及び幼児教育の振興と充実を図るために、幼児教育及び幼児厚生福祉施設に対し、補助金を交付します。
 2.家庭の経済的負担の軽減のために、児童手当の支給、保育料の減免等の支援を充実します。
 3.子育ての上での不安や悩み等に関しての各種相談機能の充実強化を図るとともに、情報提供に努めます。
 4.多様化する保育ニーズに対応するため、幼児教育及び幼児厚生福祉施設と連携しながら保育サービスを提供します。

3.就学前教育環境の整備充実

[現状と課題]
 幼児の心身の健やかな発達を促すためには、ゆとりある生活のリズム、周囲の温かい人間関係、自然や身近な環境との豊かなふれあいなどが極めて大切です。就学前教育を支援するプラネタリウム幼児投影、ビデオ・16ミリフィルム等の視聴覚教材・機器の貸出し、視聴覚研修の実施を行っています。
 今後は、さらに就学前教育を支援する教材を充実させ、使いやすいものにしていく必要があります。

[計画目標]
 子どもたちの「科学する心」をはぐくむ児童科学館や水産科学館(マリエント)等を活用して、メディアや設備を生かしたプラネタリウム番組の制作・投影や就学前教育を支援する教材の充実等に努めます。

第2節 義務教育の充実

1.授業の充実

 [現状と課題]
 これからの学校教育では、基礎・基本を確実に身に付け、それを基に、自分で課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力や、豊かな人間性、健康と体力などの「生きる力」を育成することが求められています。
 そのために、各学校においては、学習指導要領の趣旨を十分に共通理解したうえで、基礎的・基本的な内容を明確にして、年間指導計画を作成し、指導の重点化を図っていく必要があります。特に本市においては、学習のめあてを明確にし、それを達成するための手立てを工夫し、学び方や分かり方などの個人差に応じた授業づくりを進めていくことが求められています。
 さらに、豊かな個性と確かな学力をはぐくむために、画一的な知識理解に偏った指導や評価の改善に努める必要があります。

[計画目標]
 1.確かな学力を“保証”する学校づくりを支援するために、計画訪問並びに要請訪問の実施、教育研究委託などを実施します。
 2.学校図書館を活用した教育の推進を図るため、計画的な図書の整備に努めます。
学力の実態にかかわる調査を実施します。

2.道徳教育の充実

[現状と課題]
 道徳教育の目標に掲げてある人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を身に付けさせ、それを生涯にわたって生かすことができる人間を育成するため、その基盤となる道徳性を、学校の教育活動全体を通じて養うよう努めています。特に、生命に対する畏敬の念については、生命の神秘やその大切さを実感できるよう、また、男女の特性や違いを大切にした倫理観を育成できるよう、より一層充実した指導が必要です。
 また、全教育活動を通しての道徳教育を推進していくために、「年間指導計画」と「学級における指導計画」の作成に努めています。さらに、道徳の時間を充実させ、確かな道徳的実践力を培うために、児童生徒の実態に応じて、適切な資料の選択や指導法の工夫に努めています。
 今後とも、道徳の時間においては、各教科、特別活動及び総合的な学習の時間と密接な関連を図りながら、道徳的実践力を育成していく必要があります。また、本市では、特に、児童生徒や地域の実態に応じて、1.心に響く資料の選択及び郷土資料の開発と活用を進めること、2.道徳的価値の内面的自覚を図って一層の指導法の改善に努めることを重要課題としています。さらに、文部科学省より全国のすべての児童生徒に配布された「心のノート」の効果的な活用を推進していくとともに、家庭や地域社会との一層の連携を図り、心と心のふれあいを大切にした道徳教育の充実に努めていく必要があります。

[計画目標]
 1.子どもたちに夢を与え、「ふるさと八戸」の将来の担い手をはぐくむために、「心のノート」の活用や、道徳の時間における心に響く資料の選択及び郷土資料の開発と活用の推進などに努めます。
 2.道徳的実践力を養う社会体験・奉仕活動の推進を図ります。

3.生徒指導の充実

[現状と課題]
 本市の教育における生徒指導上の重要課題の一つに、「不登校の解消」があります。
不登校児童生徒の態様やきっかけ、要因等はさまざまですが、本市において特徴的なこととして、第一に不登校開始の低年齢化が挙げられます。小学校3年生までに不登校が始まった児童は全体の約6割を占めています。そして、その態様は小学校低学年においては、母子分離不安と思われるものが多く、さらに、小学校中学年には集団不適応、高学年においては学習不適応が顕著に見られます。
 また、中学校においては、小学校時に不登校を経験した生徒は、1年生の5月連休前までは何とかがんばって登校しているものの、その後集団不適応や学習不適応から再び不登校を繰り返す者がいたり、新たに不登校となる者も見受けられたりします。さらに、2・3年生に進むにつれて、情緒的不安や混乱による不登校よりも遊び・非行型の不登校が多くなっています。
 これらの現状に対応するために、基本的な生活習慣や態度を育成するとともに、カウンセリングマインドに基づく子ども理解の在り方や、不適応行動に適切に対応できる教員の資質向上及び管理職の意識改革、学校現場・関係機関・医療・福祉とのネットワークづくり、幼保・小・中・高の連携が是非とも必要です。また、平成16年度には、国からの委託事業である「心の教室相談員活用調査研究事業」が廃止されることから、本市単独の配置も求められます。

[計画目標]
 1.「いじめ等の問題に対する対話集会」や「うみねこ教室」の適応指導などの充実に努めるとともに、子どもが気軽に相談できる教育相談体制や家庭及び専門機関との連携を密にした指導体制などの充実に努めます。
 2.児童生徒の問題行動に、適切に対応するサポートチームなどのネットワークづくりを図ります。

4.進路指導の充実

[現状と課題]
 これからの学校教育においては、社会の変化に主体的に対応できる能力の育成を重視するとともに、生徒自らの生き方を考え、将来に対する目的意識をもって、主体的に自己の進路を選択決定し、生涯にわたる自己実現を図っていくことができるような能力や態度を育成することが強く求められています。
 小学校における進路指導においては、各学校において、児童に将来の夢や希望をもたせる啓発的な指導を充実させる必要があります。
 中学校における進路指導においては、将来の夢や希望をもたせる指導を基盤に、各学校、教師が「学校選択の指導から生き方の指導への転換」「進学可能な学校の選択から進学したい学校の選択への指導の転換」「100%の合格可能性に基づく指導から生徒の意欲や努力を重視する指導への転換」及び「教師の選択決定から生徒の選択決定への指導の転換」を図っていくことが重要です。
 進路指導は、特別活動の学級活動を中核としつつ、学校行事の勤労生産・奉仕的行事、「さわやか 八戸 グッジョブ・ウィーク事業」等を通して進路にかかわる啓発的な体験活動を重視する必要があります。更に的確な生徒理解に基づいた個別指導としての進路相談を通じて生徒に夢をもたせるとともに、入学時から各学年にわたり、学校の教育活動全体を通じ、系統的、発展的に行っていく必要があります。
 また、ふれあいのなかで夢はぐくむ進路指導を効果的に進めていくためには、進路指導主事を中心とした校内の組織体制を整備することが重要です。学級担任をはじめ、全教師が相互に密接な連携を取り、それぞれの役割・立場において協力して指導にあたる必要があります。更に、進路指導においては保護者の理解と協力が不可欠であり、保護者とともに進路指導を進めるようにするとともに、地域社会及び関係機関と連携して取り組むことが大切です。

[計画目標]
 1.小学校においては、将来の夢や希望を持たせる啓発的な指導の充実に努めます。
 2.中学校においては、望ましい職業観の育成を図り、生徒が自らの生き方を考える進路指導の充実に努めます。

5.開かれた学校づくりの推進

[現状と課題]
 学校教育の目的は、児童生徒の人格形成と確かな学力を定着させることにあります。また、これからの時代に必要な資質として、変化の激しい時代にたくましく生きるための「生きる力」の育成が叫ばれています。さらに、子どもの健やかな成長のためには、「地域の子どもは地域ではぐくむ」という考えに立ち、学校・家庭・地域社会の連携を強化することが重要になってきています。つまり、その地域に生まれ育った子どもたち一人一人に「やる気と自信」をはぐくむ学校づくりを進めることが必要になってきます。
 そのためには、学校は目に見えない高い壁に包まれているというイメージを取り除き、学校の教育内容や成果を今まで以上に保護者や地域に知らせていくことと、外部からの声に耳を傾け、教育活動を見直していく必要があります。
 各学校では、「総合的な学習の時間」をはじめとした地域の教育力を活用した教育活動が進められてきていますが、さらに、一人一人の児童生徒の個性や創造性を伸ばすため、地域の教育力を生かしながら学校経営に創意工夫をこらし、開かれた学校づくりを推進する必要があります。

[計画目標]
 1.家庭・地域社会と連携した特色ある学校づくりを推進するなかで、開かれた学校づくりを進めていくために、管理職等への教育改革の趣旨・背景、情報開示、説明責任、学校評議員制度等について啓発を行い、それらにかかわる研修を推進します。

6.環境教育の充実

[現状と課題]
 社会経済活動の拡大や人口の増大は、環境のもつ復元能力を超え、地球温暖化、オゾン層の破壊、砂漠化、熱帯雨林の減少、野生生物の種の減少、酸性雨問題など人類の生存基盤である地球環境そのものに取り返しのつかない影響を及ぼすおそれを生じさせています。こうした近年における地球環境問題の深刻化は、我々に改めて地球の有限性について気づかせると同時に、大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代文明と生活様式の在り方に問いを投げかけています。また、大気汚染、騒音問題、水質汚濁やごみ問題など都市・生活型公害の問題も依然として大きな課題となっています。
 このように環境問題は、極めて幅の広い問題であり、環境教育も、その対象は身近な身の回りの問題から地球規模の問題までの広がりをもち、その学習領域も自然科学・社会科学の分野から一人一人の感性や心の問題にまで及んでいます。また、一人一人の子どもたちの生き方にもかかわる課題でもあります。
 環境問題に対して関心が高まるなか、近年、各学校において、環境教育に対する取り組みが進められてきています。しかし、その取り組みの歴史は浅く、まだ各学校が十分な実践の経験をもっているとは言えません。今後、環境教育はますますその重要性を増していくとの認識の下に、各学校においては、他の学校やさまざまな機関、団体、地域などでの実践事例を踏まえ、それぞれの学校や地域の特色などを生かした具体的な取り組みを積極的に進めることが求められています。

[計画目標]
 1.人間と環境とのかかわりについての理解と認識を深め、環境保全に対して責任ある行動がとれる力を身に付けるために、環境を大切にする態度や能力を育てる教育の推進に努めます。

7.研修の充実

[現状と課題]
 21世紀の本市教育の推進と教員の育成を図るためには、指導内容・指導方法の工夫・改善や教職員の資質・能力の向上が求められています。
 これまで、総合教育センターでは、市の教育課題や今日的教育課題に対応した研修講座の設置や管理職の意識改革を図るための研修講座、教師の使命感を高めるための研修講座等に工夫を加えてきています。
 また、教職員の職責にふさわしい資質・能力は、教職員自らの研修の積み重ねにより高められていきます。
 このため、各学校では教職員一人一人の研修意欲を喚起し、研修機会や学校の実態に応じた研修体制の整備に努めながら、個々の教職員の問題意識に基づく自主的な研修を奨励していく必要があります。また、教育委員会では、教員が教育上の課題に適切に対応するとともに、社会の構成員としての視野を広げることができるよう、社会体験研修について検討する必要があります。
 約30年間にわたって継続されてきた教科等研究委員制度は、市の教育向上に多大な貢献をしてきました。特に、研究委員による各教科・領域における実践的研究の成果は児童生徒の基礎学力向上に大きな役割を果たしてきました。
 しかし、ここ数年の教育改革の変化はめまぐるしく、時代の変化に対応した教育の推進が求められています。今後も、各学校における実態を把握し、課題解決に役立つ実践的研究や先導的視点に立った開発的研究、学校教育にかかわる調査研究など、学校教育を支援するための教育研究活動を積極的に推進していく必要があります。
 各学校では、児童生徒及び地域の実態に応じて、主体的に創意工夫しながら教育課程を編成するとともに、その評価・改善を行い、それぞれ特色ある学校づくりを推進していくためにも、新たな学校の教育課題の解決に向けた校内研修の一層の充実を支援していく必要があります。

[計画目標]
 1.教職員の資質向上を図るため、市の教育課題や今日的課題に対応した、各種研修講座の開設、教科等研究委員制度・教員内地留学・海外研修などの充実を図ります。
 2.校内研修充実のための支援を行います。
 3.教員の社会体験研修を行います。

8.学校施設設備の整備充実

[現状と課題]
(1) 施設の整備
 本市においては、古くから小・中学校の校舎・屋内運動場の非木造化を積極的に進めてきたことにより、非木造校舎などの保有面積の割合は、全国・全県平均を大きく上回っています。しかし、建築後30年以上経過した施設が多く老朽化が進んでいることから、修繕や営繕工事を実施するとともに、改築を進める必要もあります。また、昭和40年以降建設した防音校舎においては、設備が老朽化していることからその復旧工事を進める必要があります。
 一方、八戸ニュータウンや区画整理事業地域内では、児童生徒が増加し、新たな学校の新築や校舎の増築が求められています。
 また、運動のしやすい環境づくりや強風時における砂塵の飛散を防止し、雨天時の水はけの良い校庭を整備するなど、学校の屋外教育環境の整備充実が求められています。

(2) 余裕教室の活用
 最近の児童生徒数の減少及び市中心地からの人口移動に伴うドーナツ化現象により、一部の学校において余裕教室が増大すると思われます。
 現在、余裕教室は、児童生徒のためのスペース(特別教室)や管理スペース(教育相談室、会議室)などに転用されていますが、今後も十分な活用を図る必要があります。

(3) 防災機能の整備
 本市においては、昭和30年代後半から50年代半ばに建設した校舎・屋内運動場の老朽化が激しく、また建築基準法が改正されたことから、耐震診断を実施し、その結果を受けて耐震改修又は改築を行う必要があります。また、災害時には、学校が地域住民の避難場所として使用されることから、防災機能を強化する必要があります。

(4) 学校備品の整備
 学校備品については、授業の充実並びに学校運営のため欠くことのできないものであることから、年次計画で整備を進めていますが、更なる整備・充実が必要です。
 特に、児童生徒用の机・椅子については、平成11年にJIS規格が改正されたことから新規格に対応したものに更新する必要があります。

(5) 学習用パソコンの整備
 学習用パソコンについては、国の整備方針がコンピュータ室で児童生徒1人に1台、さらに普通教室、その他特別教室への整備も目標としていますが、市の整備状況は、コンピュータ室で児童生徒2人に1台のみであり、目標を下回っている状況にあります。
 高度情報通信社会の担い手を育成する学校での情報教育の重要性は、広く認識されていることから、小・中学校における学習用パソコンの計画的な整備を積極的に推進する必要があります。

[計画目標]
(1) 施設の整備

 校舎・屋内運動場の老朽化及び教室等の不足に対応した新増改築並びに修繕・営繕による施設設備及び校庭の整備に努めます。
(2) 余裕教室の活用
 余裕教室の積極的な活用を図ります。
(3) 防災機能の整備
 耐震診断を実施し、必要に応じて耐震改修を実施します。
(4) 学校備品の整備
 学校備品を計画的に整備します。
(5) 学習用パソコンの整備
 学習用パソコンを計画的に整備します。

9.学校保健の充実

[現状と課題]
 学校生活における健康の保持・増進のため、児童生徒・教職員の定期健康診断を実施するとともに、その結果にもとづいた適切な事後指導及び健康管理に努めています。
 また、学校保健研究大会、児童生徒よい歯のコンクールを開催し、健康教育の充実に努めています。
 今後も、医師会、学校歯科医会、学校薬剤師会、学校保健会等関係機関との連携を深めながら、児童生徒・教職員の健康管理のため、疾病等の予防、早期発見、早期対応に努めていく必要があります。
 また、学校生活における健康に関する諸問題を解決していくために、学校及び学校医、学校歯科医、学校薬剤師、保護者等の参加を得た、学校保健委員会の設置を推進していく必要があります。

[計画目標]
 1.児童生徒・教職員の健康診断の結果にもとづき、適切な事後指導に努めるとともに、学校、保護者、学校医等との連携を深め、学校保健活動の充実を図ります。

10.食に関する指導の充実

[現状と課題]
 近年、子どもたちの食生活は豊かになりましたが、一方では、食生活を取り巻く社会環境等が大きく変わったことにより、栄養摂取の偏りや食事の在り方等に起因する、肥満等生活習慣病の増加及び若年化など、食に起因する新たな健康課題が増加していることが指摘されています。
 児童期は基本的な生活習慣が形成される時期であることから、生涯にわたる健康の基礎と正しい習慣が築かれるように配慮することが必要です。
 また、子どもたちの食生活は身体の発達を促すだけでなく、心の育成や社会性の涵養にも密接にかかわっており、体と心の調和のとれた発達を通して、自己管理能力がはぐくまれることが望まれます。
 21世紀を担う子どもたち一人一人が、自分で健康を考え、バランスのとれた食生活を送れることができる能力を身に付けるためには、学校と家庭・地域社会の人々の深い理解と協力のもとに連携を進めていく必要があります。

[計画目標]
 1.学校給食を通して、児童生徒自ら望ましい食生活を送ることができる能力と好ましい人間関係の育成を図ります。

11.特別な教育的支援を必要とする児童生徒への教育の充実

[現状と課題]
 特別支援教育(特殊教育)では、障害のある子どもを温かく受け入れ、保護者に不安を抱かせない環境づくりを進めていく必要があります。
 障害のある幼児、児童、生徒については、LD(学習障害)AD/HD(注意欠陥/多動性障害)を含め、その障害の種類や程度に応じて特別な配慮のもとにきめ細やかな教育を行い、一人一人の可能性を最大限に伸ばし、社会参加と自立を実現していくことが重要です。
 また、交流教育の実施にあたっては、特殊学級と通常学級の児童生徒が共感的に受け入れ合えるように担任相互が連携を密にとって進めることが重要です。

[計画目標]
 1.ノーマライゼーションの理念に基づき、障害のある人もない人と同じように生活し活動できる社会を目指した取り組みを進めます。
 2.入学前から幼稚園、保育所(園)などと連携し、保護者との信頼関係を築きながら、早期の就学指導への体制づくりを進めます。入学してからの学校生活においては、校内就学指導委員会や特殊教育推進委員会の充実を図るなど、支援体制づくりを進めます。
 3.各学校では、教職員、保護者等が障害のある子どもを理解し、支援の道を探るための研修を実施したり、研究会を開催します。

12.男女平等教育の推進

[現状と課題]
 教育の場における男女平等は、「教育の機会均等」の精神に則り、制度上は保障されていますが、現状では男女別名簿をはじめとした座席順や並び方及び教材等の色分けなどにおける隠れたカリキュラムが、結局は性別役割の再生産につながることが指摘されています。
 このような「隠れたカリキュラム」の存在に気付かずに、「学校では男女平等は進んでいる。男女差別はしていない」という教職員も少なくないのが現状です。
 教育においては「男女平等である」といわれていますが、男女別名簿や持ち物等の男女色分けなどにみられるように、隠れたカリキュラムとして男女差別が潜在していることに気付く必要があります。これまでの教育活動の見直しを図り、改善のための創意工夫をすることが必要です。
 また、男女がそれぞれ、自ら学び社会の変化に主体的に対応する資質をはぐくみ、自己実現を図るため、性別にとらわれず一人一人の能力や個性にあった進路指導を推進することが必要です。
 男女平等教育についての重要性や認識を深め、共通理解を図るための教職員に対する研修を推進することが重要です。特に性に関する教育については、生命尊重や人権尊重の精神に基づき、性の尊重について一層充実した指導を図る必要があります。

[計画目標]
 1.男女平等観に立った教育活動を推進します。
 2.教職員に対する啓発活動を推進します。
 3.男女平等観に立った進路指導を推進します。
 4.性教育を推進します。

第3節 高等学校教育の充実

1.高等学校就学の充実

[現状と課題]
 市奨学金は、優れた資質や能力をもちながら、経済的な理由で就学が困難な学生に対し、学費を貸与することにより、人材の育成に資することを目的とした育英奨学事業です。
 昭和30年度から大学等とともに、高等学校・高等専門学校への進学者を対象として実施されており、これまでに学費を貸与し援助した高等学校等進学者は630人、平成14年度の新規貸与者は8人となっています。
 近年において、高等学校等に学ぶ学生の資質や能力、あるいは経済的背景は多様化しており、就学機会の確保を図るうえでも育英奨学事業の果たす役割は大きくなっています。
 今後、中学校卒業予定者の大多数が高等学校への進学を希望している状況を踏まえ、奨学事業の拡充に努めるとともに、これからの社会のニーズに適切に応え得る制度の一層の充実が求められます。さらに、多様な進学状況に対応できるよう、日本育英会等の他奨学事業も奨励する必要があります。

[計画目標]
 1.市出身の生徒に対し学費を貸与することにより、人材の育成を図るとともに就学機会の確保に努めます。

2.高等学校教育の充実

[現状と課題]
 現在、私立高等学校に在学する生徒は約4,400人に及び、市内高等学校全体の生徒数の約40%を占めています。また、多様化する社会のニーズに対応した特色ある教育の推進が求められるなかで、各私立高等学校ではそれぞれの建学の精神に基づいた個性豊かな教育活動を展開しています。
 このような高等学校教育に重要な役割を果たしている私立高等学校に対して、教育設備に必要な経費として補助金を交付することにより、高等学校教育の振興と充実を図っています。
 今後は、中学校卒業予定者の大多数が高等学校への進学を希望している現状を踏まえ、教育環境の維持向上を期して補助事業の一層の充実に努める必要があります。

[計画目標]
 1.私立高等学校に補助金を交付し、高等学校教育の振興と充実を図ります。

第4節 高等教育の充実

1.就学の推進

 [現状と課題]
 市奨学金は、優れた資質や能力をもちながら、経済的な理由で就学が困難な学生に対し、学費を貸与することにより、人材の育成に資することを目的とした育英奨学事業です。
 昭和30年度から高等学校、高等専門学校とともに、大学等への進学者を対象として実施されており、これまでに学費を貸与し援助した学生は約1,300人、平成14年度の新規貸与者は48人となっています。
 近年において、高等教育機関に学ぶ学生の資質や能力、あるいは経済的背景は多様化しており、就学機会の確保を図るうえでも育英奨学事業の果たす役割は大きくなっています。
 今後、貸与希望者が増加傾向にある状況を踏まえ、奨学事業の拡充に努めるとともに、これからの社会のニーズに適切に応え得る制度の一層の充実が求められています。さらに、多様な進学状況に対応できるよう、日本育英会等の他奨学金も奨励する必要があります。

[計画目標]
 1.市出身の学生に対し学費を貸与することにより、人材の育成を図るとともに就学機会の確保に努めます。 
 2.市出身の学生に対し居住環境を提供し、次代を担う人材の育成を図ります。

2.リカレント教育の推進

[現状と課題]
 大学等が実施する公開講座は、生涯学習やリカレント教育に対する意欲の高まりから多様な講座が開かれ、多くの市民が受講しています。今後は、さらに市民ニーズに対応した講座の開設が望まれるとともに、時間帯や場所等で就業者に配慮した講座が求められています。

[計画目標]
 1.市民の学習意欲に応えるため、大学等が実施する公開講座へ協力をします。

3.地域との連携の促進

[現状と課題]
 大学等と企業等産業界との連携・協力による共同研究は、産業技術の進展、さらには地域経済活性化の上でも、その重要性が急速に増してきています。
 市では、地域企業の高度化を図る目的で平成10年度から「産学官共同研究開発支援事業」を実施し、産学連携を支援しています。
 今後も、地域企業の産業技術の高度化、地域の人材育成、ひいては地域産業の活性化を図るため、産学連携を積極的に支援していく必要があります。

[計画目標]
 地域企業と高等教育機関との共同研究開発を支援し、地域の産業の活性化、技術の高度化を図ります。

第3章 夢と希望をはぐくむ社会教育

第1節 社会教育の振興

1.社会教育施設等の整備充実

 [現状と課題]
 公民館は地域住民にとって最も身近な学習活動の場であり、地域の教育力の活性化拠点として重要な役割を果たしています。また博物館、図書館、児童科学館などの社会教育施設はそれぞれの特徴を生かして整備され、各種事業を展開しています。
 これらの施設には老朽化による改修や拡充に伴う再整備が望まれるもののほか、展示物の更新が課題となっている施設もあります。
 今後は生涯学習や情報発信の拠点としての役割を果たすため、各施設の整備充実に努める必要があります。

[計画目標]
 1.地域における生涯学習の拠点である公民館施設の整備充実に努めます。
 2.生涯学習、情報発信の拠点としての役割を果たすため、博物館機能の充実を図ります。
 3.市民に、快適な読書環境を提供するため、図書館の施設や機能の充実を図ります。
 4.子どもたちの「科学する心」の高揚と情操の涵養を図るため、児童科学館の施設や展示物の整備充実を図ります。

2.家庭・地域の教育力の充実

[現状と課題]
 今日、家庭を取り巻く環境が大きく変化するなかで、多くの親が子どものしつけや教育に対する悩みや不安を抱えており、育児に対して自信をなくしています。
 加えて近年の少子化、核家族化などに伴い、子ども同士での遊びや機会の減少、親子のふれあいの不足などにより、子どもに他人を思いやる心や弱いものを助ける勇気など、人間としての基本的な資質や態度を身に付けさせる機会が少なくなっています。
 また、いじめや少年非行等の背景として、学校教育にかかわる問題とともに、家庭教育に期待される役割が果たされていないことなどが指摘されています。
 子どもを心身ともに健やかにはぐくむためには、乳幼児期において親子の絆を深めるとともに、的確なしつけを行い、自制心や自立心など「生きる力」の基礎的資質・能力を身に付けさせることが大切です。
 このため、子どもをもつ親だけではなく、地域社会全体で子どもたちをはぐくんでいくという視点にたち、地域の人材や教育資源を有効に活用しながら、情報提供、学習相談体制を整備し、家庭の教育力を高める必要があります。

[計画目標]
 1.家庭教育に関する相談体制の充実や学習機会の拡大を図ります。
 2.家庭教育・子育て支援ネットワークの整備を図ります。
 3.親子がふれあう機会を充実します。
 4.住民参加による地域組織活動を支援します。

第2節 青少年の健全育成

1.青少年の健全育成活動の推進

[現状と課題]
 青少年を取り巻く社会環境は大きく変化し、青少年をめぐる問題も深刻化しています。いじめや不登校、高校中途退学の顕在化、凶悪事件の多発、性の逸脱行為、薬物乱用など、これらの問題を学校や家庭だけで解決することが困難になっています。
 次代を担う青少年を心身ともに健やかに成長させるためには、学校、家庭、地域の連携が不可欠であり、PTAや関係機関、各種団体などに協力を呼びかけ、「子どもたちは地域社会からはぐくむ」といった理念のもとに青少年の健全育成に取り組む必要があります。
 今後は、青少年のためによりよい環境づくりに努めるとともに、青少年健全育成活動を積極的に展開し、明るく健全な家庭づくりを推進する必要があります。

[計画目標]
 1.家庭、学校、地域社会、関係団体が緊密に連携し、社会全体で子どもの成長を支援する体制づくりを図ります。
 2.青少年の非行防止・健全育成の啓発活動に努め、社会環境の浄化運動を推進します。
 3.少年相談の充実を図ります。

2.青少年の国内交流の推進

[現状と課題]
 毎年夏休み期間中、市内の小学生を南部藩ゆかりの都市として本市とつながりのある岩手県遠野市へ派遣し、また遠野市から小・中学生を受け入れ、両市児童生徒の交流を通じ、青少年の健全育成を図っています。
 今後は、さらなる交流の充実を図るため、研修内容や宿泊施設等を含めた受入態勢の見直しが必要です。

[計画目標]
 1,岩手県遠野市との交流を通じて、「ふるさと」に対する心をはぐくみ、青少年の健全育成を図ります。

3.青少年の地域活動の推進

[現状と課題]
 自ら学び自ら考え、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する能力など「生きる力」の基礎を、青少年に生活体験・社会体験・自然体験などの機会を通して、身に付けさせていくことが必要です。
 このため、青少年の地域活動機会の充実や、青少年育成団体の支援などの取り組みを進めてきました。
 今後は、子どもたちの体験活動などの機会の拡充や活動に関する情報提供の充実、学校施設の開放や青少年育成団体の活動を支援するとともに、活動を支援する指導者の育成に努める必要があります。

[計画目標]
 1.青少年育成団体の支援に努めます。
 2.青少年の指導者の育成に努めます。
 3.青少年(中高生)の地域活動を推進します。

第4章 個性豊かな文化の創造と継承

第1節 芸術・文化活動の促進

1.音楽、舞踊、演劇、その他の芸術・文化事業の促進

[現状と課題]
(1)芸術・文化活動の支援
 芸術・文化活動の成果を発表し、交流を深めることは、芸術・文化への意欲・関心を一層喚起するものです。
 本市では、音楽、美術、演劇、文学など幅広い文化活動が行われていますが、これまで、国民文化祭、県民文化祭への参加を支援するなど、芸術・文化活動の促進に積極的に取り組んできました。
 今後とも、市民自らが積極的に参加できる各種事業を一層充実させるとともに、文化団体の活動の支援に努め、地域に根ざした文化の振興を図っていく必要があります。
 また、芸術・文化で優れた功績をあげた個人・団体の顕彰は、市民の芸術・文化に対する意欲・関心を高め、芸術・文化の発展に大きく寄与するものです。このため、今後も顕彰事業の充実を図っていく必要があります。

(2)芸術・文化支援機能の整備
 近年、文化活動への参加や優れた芸術・文化を鑑賞するなど、市民の芸術・文化に対する関心が、ますます高まっています。
 このため、本市の一層の文化振興を図る観点から、市民の幅広い芸術・文化活動への取り組みに対して支援することが求められています。

(3)文化施設の整備・充実
 地域の特性を生かした個性豊かな芸術・文化の振興を図るため、文化施設の整備と、これら施設の企画・運営に関する多様な情報の提供が期待されています。
 なかでも、市民の幅広い芸術・文化活動の拠点となる八戸芸術パークの早期建設促進を図る必要があります。

[計画目標]
(1)芸術・文化活動の支援
 1.文化団体の育成に努めます。
 2.国民文化祭や各種文化関係全国大会への参加、団体等が行う海外文化交流の支援に努めます。
 3.市民団体が行う音楽活動の支援に努めます。
 4.芸術・文化の発展に寄与した個人及び団体を顕彰します。

(2)芸術・文化支援機能の整備
 1.市民の幅広い芸術・文化活動、鑑賞機会の充実などに対応できる支援機能の整備に努めます。

(3)文化施設の整備・充実
 1.地域の特性を生かした文化施設の整備を図るとともに、多様な文化情報の提供に努めます。
 2.市民の幅広い芸術・文化活動の拠点となる八戸芸術パークの早期建設促進に努めます。

第2節 文化遺産の保存・活用

1.文化遺産の保存・活用

[現状と課題]
(1)記念物
 本市には国史跡が4件、国指定の名勝地・天然記念物も所在します。これらは市街地の近くに所在することから、多くの市民に親しまれ、利用されています。
 しかし、文化財であるとともに観光資源でもあることから、適正に保存・管理していくうえでのさまざまな課題も抱えています。

(2)埋蔵文化財
 埋蔵文化財は、各種の開発行為により破壊される危険性が増大していることから、その所在地の周知徹底を図るとともに、各種開発行為との調整を図りながら保護・保存に努める必要があります。

(3)民俗文化財
 地域の風土や生活のなかから生み出され、継承されてきた風俗・習慣・信仰・民俗芸能や、古くから用いられた生活用具類等の有形・無形の民俗文化財は、地域文化を理解する上で欠かすことのできない文化遺産です。
 しかし、地域に伝承されている民俗芸能、伝統芸能など個性豊かな伝統文化は、保存会等の活動を通して保存・伝承が図られてきましたが、急速な少子・高齢化の進行に伴い、消滅や縮小など衰退の危機にさらされています。
 このため、今後とも記録保存、発表機会の充実を図るとともに後継者の育成に努める必要があります。

(4)有形文化財
 歴史的建造物は、長年の風雪により傷みが生じやすいものであり、また、美術工芸品、書籍、典籍、古文書、考古資料などのなかには、個人がそれぞれ異なる環境条件のなかで所蔵しているものもあります。
 このため、建造物を風雪による損壊や火災から守るために、修理や防災設備への助成を行い、保護・管理に努める必要があります。
 また、美術工芸品、書籍、典籍、古文書、考古資料なども適正な条件のもとで保護し、可能なものは公開するなど、活用していく必要があります。

[計画目標]
(1)記念物
 1.史跡の整備に向けて、用地取得、発掘調査の推進に努めます。
 2.史跡、名勝、天然記念物が適切に管理されるよう、指定地の巡回、監視業務の充実に努めます。
 3.先人がはぐくんできた文化遺産の公開に努めます。

(2)埋蔵文化財
 1.埋蔵文化財保護のため、遺跡分布・範囲確認調査を実施し、所在地を周知するとともに、円滑な記録保存と発掘調査の成果を公開する現地説明会の開催に努めます。

(3)民俗文化財
 1.伝統芸能の保存・継承のため、後継者の養成、用具の修理支援、市独自の伝統文化の調査、民俗芸能の発表機会の充実に努めます。
 2.水産八戸の礎となった漁撈具の適切な保存環境を整え、先人の足跡を後世に伝えます。

(4)有形文化財
 1.歴史的建造物の保存・管理に要する修理・管理事業費の支援に努めます。
 2.美術工芸品、書籍、典籍、古文書、考古資料などについては、定期的な保存状況の把握と公開の促進に努めます。

第5章 生き生きとしたスポーツライフの実現

第1節 スポーツの振興

1.地域におけるスポーツ活動の推進

[現状と課題]
 ライフスタイルの多様化や学校週5日制導入により、余暇時間の意義が見直され、日常生活において気軽に親しめるスポーツ活動の充実が求められています。
 このため、身近にスポーツに親しめる場である地域のスポーツ活動を支援し、市民の健康の保持増進と体力の向上を図り、スポーツに親しむことができる環境づくりに努める必要があります。

[計画目標]
 1.地域に根ざしたスポーツ活動の支援策として、地域に拠点を置く体育・スポーツ団体へ運営費を補助し、地域のスポーツ活動の推進に努めます。
 2.氷都八戸を築いてきた地域のスポーツであるスケートの普及推進に努めます。

2.学校施設開放の推進

[現状と課題]
 学校の体育施設は、地域住民にとって最も身近にあるスポーツ施設であり、地域スポーツ活動の拠点の一つとしての役割を担っていることから、積極的な開放が求められています。
 このため、今後も、学校の体育施設開放の推進に努める必要があります。

[計画目標]
 1.小学校の体育施設を開放し、地域スポーツの振興に努めます。

3.競技スポーツの推進

[現状と課題]
 各種スポーツ大会における本市の選手の活躍は、多くの市民に喜びと活力を与えるものであり、競技スポーツの推進が期待されます。
 このため、国際大会などに出場する選手や本市における各種大会を支援するなど、選手と競技団体の育成に努めていく必要があります。

[計画目標]
 スポーツに対する興味・関心・意欲を高めるため、競技大会選手等派遣補助や本市で開催される全国大会・東北大会・県大会への補助を行い、競技人口の拡大・競技力の向上と競技スポーツの推進を図ります。

4.スポーツ指導者の養成・確保

[現状と課題]
 高度化・多様化するスポーツ活動のさまざまな場面で、指導・助言できるスポーツ指導者の需要が高まっています。
 各種スポーツの競技力向上と競技人口の拡大を図るため、各段階に応じた適切な指導・助言のできるスポーツ指導者の養成・確保に努める必要があります。

[計画目標]
 1.気軽に楽しめるスポーツから競技スポーツまで、幅広くさまざまな場面で指導・助言できるスポーツ指導者の養成・確保に努めます。また、スポーツ指導者を活用した初心者対象のスポーツ教室を開催します。

5.スポーツ施設の整備充実

[現状と課題]
 生涯スポーツの振興や各種大会の開催など、さまざまなスポーツ活動を実現するため、その活動拠点となるスポーツ施設の整備が求められています。
 このため、市民の意見を聞き、利用者のニーズに沿ったスポーツ施設の整備に努めていく必要があります。

[計画目標]
 1.スポーツ施設の老朽化及び利用者のニーズの多様化が進んでいることから、スポーツ施設の将来の在り方等広く意見を聴き、整備を進めていきます。

第6章 国際化・情報化に対応する教育の推進

第1節 国際化に対応する教育の推進

1.世界を意識し行動する人材の育成

[現状と課題]
(1) 学校教育における国際理解教育の推進
 
各学校では各教科の授業や総合的な学習の時間等で、児童生徒一人一人が外国の文化や歴史、習慣等を理解できるよう指導に努めています。そのために、外国語指導助手等の活用を図り、在住外国人や外国で暮らしたことのある人々との授業等での交流を進めています。
 今後は、我が国やふるさとの文化や伝統を理解した上で諸外国へ発信したり、諸外国の多様な暮らしや文化を理解したりすることによって、平和と繁栄を築く国際社会に貢献する態度を培っていくことが必要です。 
 また、姉妹都市である米国フェデラルウェイ市、友好関係にある中国蘭州市やニューカレドニア・ダンベア市との中学生派遣交流事業等の成果を、学校教育のなかで積極的に活用していくことが必要です。

(2) 市民の国際意識の向上と国際理解の促進
 地域が抱えている環境などのさまざまな問題を地球規模で考えなければならない時代にあっては、市民一人一人が国際感覚を身につけ、諸外国に対する理解を深め、市民レベルでの交流を図ることができる学習機会や交流の場を提供することが重要です。
 このため、今後とも、八戸国際交流協会をはじめとする各団体の活動を支援し、在住外国人と市民との交流会等の各種行事への市民の参加を促進するとともに、語学講座の開催、在住外国人や海外生活体験者を講師とした異文化理解講座の実施により、市民の国際意識の向上を図ることが必要です。

[計画目標]
(1) 学校教育における国際理解教育の推進

 1.学校における国際理解教育を推進するため、教育活動の全体を通じて、我が国の伝統・文化並びに国際社会に対する理解と関心を深めます。
 2.外国語指導助手等の活用による外国語教育の推進に努めます。
 3.国際理解教育を推進するため、在住する外国人や外国で暮らしたことのある人々を活用できるよう推進体制の強化に努めます。

(2) 市民の国際意識の向上と国際理解の促進
 1.各種講座、行事の開催と情報提供等により市民の国際意識の向上と国際理解の促進に努めます。

2.世界と結ぶ交流活動の展開

[現状と課題]
(1) 姉妹都市及び友好都市との交流
 平成5年に姉妹都市提携を行った米国フェデラルウェイ市へは、毎年、青少年(中学生)を派遣し、その交流を通して、米国の伝統・文化等に対する理解を深めています。また、友好関係にある中国蘭州市やニューカレドニア・ダンベア市とは中学生の相互派遣が行われ、学校での授業やホームステイを通して、未来を担う青少年が貴重な経験を得ています。
 今後とも、この青少年海外派遣事業の一層の充実を図るべく、派遣者数の増員やホームステイの確保などを検討しながら、継続して実施することが必要です。
 また、外国語指導助手や国際交流員をコーディネーターとして活用し、相互の意思の疎通を図りながら、児童生徒の創意工夫を生かした姉妹校交流を促進することが必要です。

(2)市民及び民間活動の促進
 市民こそが多様な国際交流活動を支える担い手であり、最終的に受益者でもあることから、市民の主体性を尊重し、市民のアイディアや行動力が最大限に発揮されるように、活動の推進と支援に努めることが重要です。
 このため、国際交流ボランティアに加え、海外で活躍する市出身者や海外生活体験者、本市にゆかりのある外国人等、国際交流活動に協力可能な個人の協力を得てデータベース化し、情報提供や活動への参加をお願いするなど、市民及び民間活動を促進することが必要です。
 また、市民の国際交流活動の中核である八戸国際交流協会のさまざまな事業を促進していくとともに、ホームページや機関紙等による広報を充実・強化し、国際交流事業への関心を高め、活動の輪を広げていくことが必要です。
 今後とも市民参加の国際交流・協力活動に携わるボランティアの活動を支援するとともに、活動を促すための制度についても検討することが必要です。

[計画目標]
(1)姉妹都市及び友好都市との交流
 1.姉妹都市米国フェデラルウェイ市並びに中国蘭州市及びニューカレドニア・ヌメア市・ダンベア市等友好関係にある都市等との交流推進に努めます。

(2)市民及び民間活動の促進
 1.市民及び民間団体等の主体的な交流活動を促進するため、さまざまな支援と情報提供に努めます。
 2.ボランティアの自主的活動を支援するとともに、ボランティアの発掘と育成に努めます。

第2節 情報化に対応する教育の推進

1.学校教育における情報化の推進

[現状と課題]
(1) 情報化の推進
 高度情報通信ネットワーク社会が進展していくなかで、子どもたちが、コンピュータやインターネットを活用し、情報社会に主体的に対応できる「情報活用能力」を育成することは非常に重要です。こうした情報活用能力の一層の充実を図るために、新しい教育課程では、小・中・高と各学校段階を通じて、各教科等や「総合的な学習の時間」においてコンピュータやインターネットの積極的な活用を図るとともに、中・高等学校において、情報に関する教科・内容を必修としています。
 現在、小学校ではコンピュータに慣れ親しませることを、中学校ではコンピュータの扱い方を始め、情報を適切に活用する基礎的な能力の育成に努めています。各教科等の授業のなかで、教師がプレゼンテーションしたり、子どもたちがコンピュータやインターネットで調べたり、交流したりすることによって、「わかる授業」や「魅力ある授業」の実現を目指しています。
 しかし、そのためには各校で、情報教育を教育課程へ明確に位置づけ、具体的な指導計画を整備していく必要があります。また、コンピュータを全教員が教育に活用できるような研修の充実、各教科・領域で活用できるデータベースの構築やグループウェア・電子メールの活用推進等、ネットワークを活用した教育への実践的な情報活用の取り組みについても具現化していく必要があります。

(2) 情報化推進体制の整備
 21世紀を担う子どもたちの情報化に対応した教育を実現するため、内閣の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部が策定した「e-Japan重点計画」等に基づき、「2005年度までに、すべての小中高等学校等が各学級の授業においてコンピュータを活用できる環境を整備する」ことを目標に、教育用コンピュータの整備やインターネットへの接続、教育用コンテンツの開発・普及、教育情報センター機能の充実などを推進しています。
 しかし、コンピュータ環境の整備状況は他市と比較しても決して順調とはいえない現状です。現在は、小・中学校ともコンピュータ室で二人で1台の利用環境を整備していますが、各学校で情報を活用した教育を活発にしていくためには、コンピュータやプロジェクタの普通教室・特別教室への導入、校内LANの整備によるインターネットへの接続など、いつでも、どこでもコンピュータや情報通信ネットワークを活用できる環境を整える必要があります。

[計画目標]
(1) 情報化の推進
 1.情報教育の教育課程への位置づけや全体計画、年間指導計画の作成、校内研修計画への盛り込み等を各学校に働きかけます。
 2.小・中学校各教科・領域等で必要なデータベースシステムの充実を図ります。
 3.グループウェアと電子メール活用の推進を図ります。
 4.全教員がコンピュータを活用して学習指導等ができるように、情報教育への対応研修講座を充実します。

(2) 情報化推進体制の整備
 1.各学校間の回線の高速化及び総合教育センターサーバの強化を図ります。
 2.学校図書館を活用した教育の推進及び図書の共用を促進するため、蔵書情報のデータベース化とネットワークを活用した図書資源の共有化を図ります。
 3.「e-Japan重点計画」等に基づき、学校教育における情報化推進体制の整備に努めます。

2.生涯学習における情報化の推進

[現状と課題]
(1) 情報化の推進
 市はこれまで、市民の情報化に対応する生涯学習を支援するため、一般市民を対象としたパソコン教室の開催や、各施設のホームページ開設等による広報活動及び情報発信に努めてきました。
 今後は、生涯学習の拠点施設に、大学の公開講座「エル・ネット『オープンカレッジ』」などの活用ができる生涯学習情報センターとしての機能や教材センター機能、情報・研究センターとしての機能等を充実させることが必要です。

(2) 情報化推進体制の整備
 市民の文化やスポーツ等に対する関心はますます高まり、これまでも情報誌を中心とした情報提供に努めています。
 今後はさらに市民の要望にきめ細かに応えるため、既存の広報媒体に加え、各種のメディアを活用した多種多様な情報を提供していくことが必要ですが、生涯学習情報提供システムの高度化に向けてシステムの更新や普及を行うために、マルチメディア化など新しい技術の導入や、組織的な仕組みの改善による高度化、指導者の育成及び運用体制の整備が必要です。また、生涯学習に関する講座の開設については、高等教育機関、民間等、さまざまな機関にさらに働きかけていく必要があります。

[計画目標]
(1) 情報化の推進
 1.一般市民を対象としたパソコン教室の開催や、広報活動の充実により情報化の推進に努めます。
 2.大学の公開講座「エル・ネット『オープン・カレッジ』」の利用促進に努めます。

(2) 情報化推進体制の整備
 1.各種情報誌等の配布や情報検索用パソコンの設置、図書館情報ネットワークの充実等、情報化推進体制の整備に努めます。