21世紀を迎えた今日、本市を取り巻く社会環境はかつてないスピードで変貌しており、従来の社会システムの見直しが求められております。
 教育の分野においても、これらを背景に新しい時代に対応した教育内容や教育システムの改革が求められており、現在、新学習指導要領、完全学校週5日制の実施など教育改革が進行しています。
 本市では、これまで「豊かな心とたくましさをはぐくむ人づくり」を目標に、活力ある教育の振興に努めるとともに、教育における課題に積極的に取り組んできました。しかし、複雑多様化する社会状況のなかで、学力低下への不安、地域共同体の衰退など、教育を取り巻く環境は厳しさを増しており、学校不適応やいじめの問題、生涯学習推進体制の整備、学社連携・融合の推進などの教育課題についての継続的な取り組みが必要となっています。
 こうした状況に的確に対応するため、本市では、市の実態に即した施策を主体的に展開していくことが急務であるとの認識に立ち、「夢はぐくむ ふれあいの教育 八戸」を基本理念として、豊かでうるおいのある生涯学習社会の形成に向け、「生きる力」を身に付けた子どもの育成と、郷土を愛し、自立の精神と国際感覚に富む人材を育成するための指針として「八戸市教育立市プラン」を策定致しました。
 このプランは、今後10年間の本市教育の方向を示すもので、子どもも大人も、すべての市民が「夢とふれあい」を大切にし、「めざす子ども像・市民像」の実現に向けて未来を切り拓いていくことを期待するものです。本市は、市民がその実現を図れるよう、各種施策を推進するとともに、より良い教育環境づくりに努めて参ります。
 終わりに、このプランの策定にあたって、ご尽力を賜りました八戸市教育プラン審議会委員の皆様方をはじめ、貴重なご意見・ご提言をお寄せいただきました多くの市民の皆様に対しまして、心から御礼申し上げます。

平成15年3月  八戸市教育委員会教育長  菊池 武