子どもたちの元気のために ~春休みからの心のケア~

1 はじめに

東日本大震災から半月あまりが過ぎました。私たち大人でも疲れや緊張、不安を抱いている状況の中、子どもたちが大人にもまして疲れや不安を感じるのは、むしろ正常な反応と言えます。これから春休みをむかえるにあたり、通常の生活の維持に努めながら、子どもたちの元気のために、わずかなサインを見逃すことなく、見守っていきましょう。

 

2 子どもたちの心の状態について

~いつもに比べて子どもたちに次のような様子が見られることがありませんか~

  • ぼーっとしていることが多い。
  • 話をしなくなったり、必要以上におびえたりしている。
  • 突然興奮したり、パニックになったりする時がある。
  • 突然人が変わったようになり、現実にないことを口にする。
  • そわそわして落ち着きがなくなり、少しの刺激にも過敏に強く反応する。
  • いらいらしていて突然暴れ出す。(不安などを怒りとして表現する場合があります)
  • 吐き気や腹痛、めまい、息苦しさ、頭痛、頻尿、おねしょ、眠れない、体の一部が動かない、などの症状を強く訴える。
  • 今まで言うことを聞いていたのに反抗をする。または、急に素直になる。

 

3 子どもたちへの対応について

上記のような様子が見られたら、次のようにしてみてください
~ポイントは、「安全・安心・安眠」~

  • 「だいじょうぶ!安全だよ」「みんな守ってあげるからね」と安全なことを伝えましょう。
  • できるだけ子どもを一人にしないようにし、スキンシップを心がけましょう。
  • 「心配なことがあったら無理しないで伝えてね」と子どもの話や気持ちを聴いてあげましょう。
  • 「あなたのせいではない」「○○ができなくても恥ずかしくない」「誰も悪くない」と声をかけ安心させましょう。
  • 無理させず、ありのままの子どもの状態を見守りましょう。
  • お手伝いなど一緒に過ごす時間をもちましょう。
  • 楽しむことをさせましょう。(極端な運動よりも簡単な作業がいいときもあります)
  • 普段どおりの生活リズムを大切にしましょう。(食事、遊び、学習、休息、睡眠)

もしも、子どもたちに対応している中で

  • 体験した出来事の様子を真似て再現する。
  • その時の絵を描いたりする。(やめさせず見守ってあげましょう)
  • 体験した出来事と関連するような話題など避けようとする。
  • ささいなことや小さな音にひどく驚く。
  • 眠れない、夢でうなされる途中で目が覚める。
  • 物忘れ、覚えられないなど記憶に障害がある。
  • 食欲がなく、何もする気が起きない。
  • 理由もなくイライラする。なぜか不安になる。
  • 頭痛、腹痛、動悸、吐くなどの身体症状が見られる。

などの様子が続く場合は、「安全・安心・安眠」のポイントで子どもたちと接しながら、

  • 被災体験について無理に話をさせたり振り返らせたりしないようにしましょう。
  • 「悲しいときは泣いていいよ」と気持ちをほぐし、子どもの方から話してきたときはよく聴いてあげましょう。

*このような対応は、2・3ヶ月から半年必要になる場合がありますが、状況は必ず回復していきます。しばらくの間、目配り気配りをお願いします。もし、これらの状況が長期にわたって続いたり、手に負えないと思ったときには、学校や先生方にお話しし、どうぞ相談機関にご相談下さい。

 

4 相談機関について

子どもたちのことで心配なことや子どもたちの心のケアについてのご相談は、学校や先生方へもお話しください。学校を通してでも直接でもご相談が可能です。

 八戸市総合教育センター教育相談「うみねこ」
  住所:八戸市諏訪1丁目2-41
  電話:0178-46-0653

・月曜から金曜日の午前8時~午後5時まで、電話や来所にて相談をお受けしています。
・来所の場合は、一度お電話をしていただいて時間などを調整して相談を進めます。
・春休み中も受け付けています。

 

5 大人のセルフケア

子どもたちの元気のために、大人もセルフケアが必要です。大人も不安や緊張、疲れなど出てくると思います。そのときには、次のようなこともしながら、自分も子どもたちも守っていきましょう。

  • 家族や友達、信頼できる人に体験や気持ちを話してみましょう。
  • 十分に睡眠、栄養を取るようにしましょう。
  • 適度に運動をしましょう。
  • 好きな音楽を聴いたり、入浴したりするなどリラックスする時間を大切にしましょう。
  • 知らず知らずのうちに頑張りすぎて体調を崩さないように、自分のできることをしていきましょう。
  • アルコールやカフェインなどの取りすぎにも気をつけましょう。

 

 

 


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※文部科学省「子どものこころのケアのために」・日本小児科医会「子どものこころのケアのために」日本小児精神医学研究会リーフレットから一部引用